*** クリスマス・アドベント〈絵本〉カレンダー ***

~毎日一冊ずつ クリスマスの絵本を紹介します~ 

☆12月21日 

『よるくま クリスマスのまえのよる』
(酒井駒子 作 白泉社)


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〈あしたは たのしい クリスマス。いいこには サンタさんが くるよ。


でもね、わるいこには?

わるいこには サンタさん やっぱり こないのかしら。〉




心配で眠れずにいる男の子のところへ、夜みたいに黒い色をした「よるくま」がやってきます。

ふたりはツリーに下げられたオーナメントの飛行機に乗り、夜の空へと旅立ちます......

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小さな子どもの胸の奥にあるクリスマスへの思い、あかあさんへの思い。


「子どもと親の“話し言葉”について、できるだけ意識して書いている」という作者
男の子の回想シーンではこんな会話が繰り広げられます。


「あっ よるくまだ!よるくまが はいってた。ねぇ みて ママ みて」

「まぁ ほんとうだ よかったねぇ。うれしい うれしい うれしいねぇ」



眠る前の子どもにささやくように、声に出して読みたいクリスマス絵本

きっと 優しい気持ちで満たされますよ。




絵本コーディネーター 東條知美