*** クリスマス・アドベント〈絵本〉カレンダー ***
~毎日一冊ずつ クリスマスの絵本を紹介します~
☆12月18日
『こねこのみつけたクリスマス』
(マーガレット・ワイズ・ブラウン 文/アン・モーティマー 絵/中川千尋 訳 ほるぷ出版)
。 。 。 。 。
きっと もうじき クリスマス。
どうして わかったの?
ゆきが ふっていた?
いいえ。
それでも ちいさな こねこには わかりました。
そろそろ きっと クリスマス。
。 。 。 。 。
アメリカ絵本の黄金時代、42年の短い生涯で100冊以上もの作品を世に送り出した作家 マーガレット・ワイズ・ブラウン。
このテキスト(原題『A PUSSYCAT'S CHRISTMAS』)を書いたのは、1949年のことです。
詩のような文体を好んだブラウンは、この形式を「幕間劇(インタールード」と呼び、読む者の五感にシンプルにうったえることを目指しました。
時を経て1994年、イギリスの王立細密画家協会会員であり、猫を描かせたら柔らかな毛並みに触われそうなくらい...美しくリアルな表現をする画家 アン・モーティマーが、鮮やかに描き出した一冊。
チリン、 チリン、 チリン、 チリン、
シャン、 シャン、 シャン、 シャン。
こねこの目が見た、耳が聞いた、クリスマスイブ。
猫を愛する人に。
絵本コーディネーター 東條知美