【なにかと心忙しい 4月に】

☆『ニン どんなときも』
(チーワン・ウィサーサ 作 竹内より子 訳 2013年 マイティブック)


心も体もヘトヘトに疲れてしまった4月の夜。
こんなとき、わたしに必要な絵本は・・・と手に取った一冊。


キャンバス地に描かれる海、宇宙、空...。
登場するのはまーるい「ニン」。


タイ人の作家が描いた絵本です。

「ニン」はタイ語で「静かに」の意味。



どんな ときも
だれと いても
ニンの こころは いつでも しずか
たとえ どこに いようとも
ニンの こころは ほんとに しずか




どんなときでも慌てず静かに...というニン。

その姿はどことなく、、、(悟りをひらいた)お坊さんにも似て。



そうか、心にニンを飼えばいいんだな。


いつも まるく 微笑む それがニン。



(絵本コーディネーター 東條知美)



~後記~

この絵本の日本語版出版社・マイティブック松井社長にお伺いしたところによると、

「忙しい時に、「に~ん、に~ん」言いながら本当に仕事をしています」
「柔らかい響きは、辛い状況を和やかにする効果もあるんですよね」


とのこと。
おまじないですね。「に~ん、に~ん」


どんなときも、あわてずに。そして、
自分の発することば・・・人の耳に入る声、言葉の柔らかな響きを大切にしたいとあらためて思う、今日この頃です。