子どもたちの夏休みも終盤ですね。


近所のブックオフにて、「はやく読書感想文用の本を選びなさいっ!」と鬼の形相で子どもに声を荒げているお母さまをみかけ、どちらにも「がんばれ」と思わず声をかけてあげたくなりましたが(笑)、ひと事ではない感もありますこの時期・・・

課題図書リストから選ぶにしても選ばないにしても、子供たちにとっては〔「読みたくねえなあ」の思いを強くしてしまう夏〕になっちゃっていたりして?


本格的な読書アレルギー発症のその前に、本の楽しみを!


最近はすっかり漫画とゲームがお気に入りといった10歳のわが息子が、この夏読みながら声をあげ笑っていた絵本をご案内します。




『ちょうだい!』

(エルフリーダ・ヴァイポント作/レイモンド・ブリッグズ絵/渡宏道 訳 1977篠崎書林)


『僕らの絵本』




前半は、ロシア民話「おだんごパン」の現代版を思わせる「○○のあとをアイスクリーム屋が追いかけ、そのあとを肉屋が、そのまたあとを・・」といったお話が繰り広げられるのですが、そこは70年代のイギリス絵本。風刺とユーモアをきっちり効かせた2段オチあり。

アイスクリームもパイもロールパンも、「いかがですか?」と差し出されたので頂いたまでだ!大きなゾウと小さな子どものデコボココンビの理屈が、なんだか小気味いいんです~。

(絵を描いたレイモンド・ブリッグズは、スノーマンでおなじみの画家です。)







『ものぐさトミー』

(ペーン・デュボア作/松岡享子訳 1977 岩波書店)


『僕らの絵本』

すべてが電気じかけの家の中であらゆることを機械にやってもらっているトミー・ナマケンボ(年齢不詳)が主人公のお話です。

ある夜大雨がふり雷が電柱を直撃し、機械のいっさいが動かなくなります。トミーはそれならとベッドで眠り続けます。(これもすごいけど・・)

七日目の朝、機会は元通りに動き始めトミーも目覚めますが・・・

ここから大パニックな事態に!(@_@)あわわわわ。。。!!



こういった「笑える絵本」は、かつて小学校でやらせていただいたブックトークでも大好評でした。また近々、他の作品についてもご案内させていただきますね。





『ちょうだい!』は残念ながら絶版のようですので、ぜひお近くの図書館で探してみてください。


『ものぐさトミー』の方は定価880円(+税)で入手可能です。