僕俺お笑い広報だよーん。


パチンコをしとった時の話。
海物語とゆういつもの機種でやってた時、隣りに着物姿のおばはんが座った。
髪の毛もバッチリきめて化粧も綺麗な銀座のママさんみたいな感じやろか。
香水もええ具合いに臭い。
それからおばはんの存在感もタバコ臭いパチンコ屋の雰囲気に溶け込み、かなり
の時間が過ぎた。
おばはんもわしもずっと出てない。
無言でパチンコ台に集中する。
最初に出たのはわしの方やった。

突然おばはんが大声大喝采でやかましくなった。


ほうほーーーーーう!!!

いやっほーーーーい!!!


なんや、このおばはん。

今まで、全くそんなキャラクターでもなかったのにわしが出て自分が出てないので頭おかしくなったんか知らんが、こんなん初めてや。


両手を頭上に挙げてコンサート会場みたいになってる。

ここで、なんや反応すると、こうゆう輩はますます調子のってくるのんは分かってたので、無視してた。

一箱増えるたんびに、

おっほーーーーい!!!

とかゆうてくる。

自分は2回も魚群はずしたので諦めかけてるんかわからんが、なんやこのおばはんがなにやらだんだんとわしの台の応援がメインになってきた。


こんだけ横で、着物で厚化粧の奇麗なおばはんが、それも一人で盛り上がってるので、出して応援してもろてる張本人のわしが、そこまで無視するのもコクやな思って、


『あ、どうも。』


ってゆうたった。

かなり長い時間おばはんも負けん気で応援してたので、ずっと無視してきて今さらやが、なんかかわいそうになって一応返事してあげた。


『あ、どうも。』


ほなら突然おばはん、また人が変わったような形相で


『フンっ!!!』


ってゆうて去って行った。

なんや勝ち誇った顔で、むしろ舌打ちもしよったんかもしれん。


あれからずっとそのおばはんのこと考えてるんやが、あれ一体なんやったんやろか?

わしが出てもうて、褒めてくれてんのにあまりにも長い時間無視し続けたおばはんの意地やったんかもしれん。


ギャンブルは負けても、なんしか勝ち誇りたかったおばはんの話。




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