僕のゲームレビュー
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遠隔捜査

ある日突然、無実の罪で逮捕されてしまった主人公・斉藤光志。

彼は身動きが取れない状態で、元恋人の新人弁護士・新城法子の協力を得ながら自分の無実を証明していく・・・というストーリーです。


このゲーム、『魅力的なキャラ』が一人もいないんです。


このゲームの一番の肝は「濡れ衣をきせられた斉藤光志の無実を証明すること」ですが、そもそも「この主人公を助けたい」と思えないんです。

弁護士の元恋人も「同棲していた主人公が数年前に突然出て行ってしまい、それ以来の再会」という設定にもかかわらず、わりとあっさり捜査に協力します。

これは弁護士の『仕事』として協力するとも考えられますが、だったら勝手に出て行ってしまった主人公に対してメチャメチャ怒っていて、「あなたとは口も聞きたくないけど仕事だからしょうがなく捜査に協力する」ぐらいのほうがインパクトもあるし、「あの時なぜ主人公が出て行ってしまったのか?」という展開になったときの感情の変化も伝わりやすいと思うんですが・・・。(ちなみに、そこまでプレイしていないので、そんな展開になるかどうかは分かりません。あくまで「そういうキャラだったら良かったのに」という話です。)


いいキャラがいない理由としては、『人間っぽさ』がないからでしょうね。

行動力のある主人。けなげで優しい元恋人。正義感強く融通きかない刑事。

箇条書きで表せるようなキャラばかりで、愛着が湧きません。

愛着がわかないので「この先~はどうなるんだろう?」と思えず、プレイする気もなくなるんですね。


尋問システムも使い勝手が悪く、特に目新しいものでもありませんでした。


BGMは良かったですね、ストーリーとマッチしていました。


総論

ゲームにおける『つかみ』は大切ですね、このゲームには惹きつけられるものがありませんでした。


評価点・・・・・30/100点

かまいたちの夜3

『かまいたちの夜』3部作の完結編です。


今回はきちんと前作の続きとしてストーリーが書かれています。


前作ではほとんどシナリオを書いていなかった我孫子さんですが、今作ではすべてのシナリオを担当しています。なので、「まあまあ」楽しめました。

やはり前作のシナリオ自体がくだらなかったのに、その設定を引き継ぐのはかなり無理があったんではないでしょうか。

逆に言えば我孫子さんが書いたからこそ、それなりに楽しめたんだと思います。


新たに『ザッピング』システムが導入されました。

これは複数の視点からストーリーを進めていくというものなんですが、特に必要性を感じませんでした。

ほとんど同じ場所にいるのに、何度も同じような文章を読んでいかなければならないので、途中でダレてきてしまいました。


ボリューム不足の問題もありますね。

前作のようにたくさんありさえすればいいというわけではないんですが、それにしても少なすぎます。

『かまいたちの夜』と『かまいたちの夜2』のメインシナリオを入れて水かさを増してたくらいですからね。


最後に・・・「カップラーメンください」のくだりは笑わせてもらいました、僕の中では今作の一番の見所でしたね。


総評

やっぱり『かまいたちの夜』は最初の作品で完成されていましたね、続編が蛇足にしかなっていません。

これは他のシリーズにも言えることですが・・・。


評価点・・・・・45/100点

かまいたちの夜2

前作の出来事が実はゲームで、その作者である『我孫子武丸』から「ゲームの売り上げで島を手に入れました、勝手に名前を使わせてもらったお詫びに島に遊びに来ませんか?」という内容の招待状が透の下に届き、透はすぐに真理と連絡を取って・・・ここから物語が始まります。


このゲーム、前作にあったいい所がまったくないんですよね。

まず推理ゲームじゃないんです。

確かに『殺人事件』も起きるし『犯人』もいますが、推理する必要はありません。最後に名前を入力するだけです。

間違えてもすぐその場面に戻るので、思いつくかぎり名前を入力するだけでクリアできます。

「前作が難しかった」ということもあるんでしょうが、いくらなんでもこれは・・・。


トリックも最悪でした。「変装していた」って・・・。『コナン』や『ルパン』じゃあるまいし。


推理を簡単にした分ストーリー性を重視したんでしょうが、肝心のストーリーもつまらない2時間ドラマのような内容で、とても満足できるものではありませんでした。


本編後に追加されるシナリオに期待したんですが、「虫」がどうだの「呪い」がどうだのと嫌悪感を抱くものが多く、しかもエンディングが救われない話ばかりで気分が滅入ってしまいましたね。

追加シナリオの中でも楽しめるものもありました。

そもそも前作でシナリオを書いた『我孫子武丸』さんは、今作ではほとんどシナリオを書いていません。

その数少ないシナリオの中に『官能編』があります。これは面白かったです。


レビューとは関係ないんですが、ファンの投稿によって作られた『あなただけのかまいたちの夜2』という本があります。

その中の『犯人考察篇』に今作のメインシナリオがなぜくだらなかったのか、おもしろく書かれています。

『かまいたち2』に落胆した方にぜひオススメしたいですね。


総評

「人気シリーズのシナリオは同じ人が書くべき」という代表になってしまった作品ですね。

期待していただけに、とても残念です。


評価点・・・・・35/100点

かまいたちの夜

今回から『かまいたち』3部作をレビューしていきます。


『透』(主人公)と『真理』が雪山でスキーを楽しみ、真理の叔父の経営するペンションに泊まるところからこの物語が始まります。

ペンションで起こった『密室』殺人にまきこまれる二人、犯人は何処からきて何処にいったのか・・・。外は大吹雪、電話もつながらない。閉鎖されたペンションの中で透は犯人を推理しいていく・・・というのが主なストーリーです。


やはり推理モノは設定が大事ですね。

『閉鎖されたせまい空間』にいることで常に緊張感があり『疑心暗鬼』が生まれます。

「犯人はこの中にいるのか?もしかしたら今横にいる真理が犯人なんじゃないか・・・」と。

その心理描写がうまくて、僕もドキドキしながらプレイしてました。

さらに犯人を特定できない場合、疑心暗鬼によってペンションの泊り客どうしが対立し新たな悲劇が起きる(誰かに殺される、誰かを殺してしまう)エンディングを迎えてしまいます。

逆に悲劇のエンディングがあるからこそ、「このエンディングをみたくない」=「犯人を見つけたい」となり最後までダレずにプレイできました。


トリックも秀逸で、単純だからこそ無理もなく「そういうことか!」と納得できるものでした。


ベストエンドを迎えた後には、さまざまなストーリーが追加されます。

『雪女編』『スパイ編』など、どの話も面白かったです。


総評

推理モノゲームとしては最高峰ですね。

さすが『サウンドノベルシリーズ』で一番売れたゲームです。


評価点・・・・・95/100点

この世の果てで恋を歌う少女 YU‐NO

主人公は『有馬たくや』という高校生

ある日突然、考古学者の父が行方不明になり死亡認定が下されます。

しかし、死んだはずの父親から『ある装置』と一緒に手紙が送られてきます。

「私は生きている、お前のいる場所ではなく別の場所でな。その装置(リフレクター)は、今は数十時間過去にさかのぼれるモノに過ぎない・・・しかし宝玉がすべてそろえば、あるいは私に会うことができるかもしれない。」

謎の手紙に戸惑うたくや、しかし父親に会うためたりない宝玉の捜索を始める・・・というのがこのゲームの主なストーリーです。


この作品のすごいところはADV(アドベンチャーゲーム)でありながら「本当の意味でのRPG」を体験できることです。


例えばAとBという選択肢があるとします。

他のADVなどではAを選択した場合の主人公、Bを選択した場合の主人公の二つのストーリーが展開され、AとBがまったく別の次元で語られます。

ですが、このゲームの主人公はリフレクターを使えるので、Aを選びストーリーを体験した後「あの時Bを選んでいたらどうなっていたのだろう?あの時に戻ってBを選んでみよう」ということができます。

「Aを選んだ」ということも「Bを選んだ」ということもなくならず、さらにAを選んで手に入れたアイテムをBで使うことによってCという新たな選択肢も選べたりします。

まさに主人公と一緒にプレイヤーが経験をつむ(レベルアップする)ってことなんですよね。


これは本当に素晴らしいシステムですね、まさかゲームで主人公とプレイヤーが一緒にレベルアップできえるなんて思ってもみませんでした。

一般的なRPG(モンスターを倒し主人公を強くしていく)では絶対に味わえない感覚です。



さらに主人公のたくやがとても魅力的なキャラ(普段はボケたりふざけたりするが、実はまじめ)なので、システムとの相乗効果でとても感情移入できました。

発言もいちいちおもしろいんですよね、たくやが担任の女教師に質問されて「なんで答えなくちゃいけないんだよ」と、ちょっと生意気な態度なので「私は担任だぞ!」と注意すると「俺は納税者だ!」とかいうわけのわからない反論をしたり、かなり笑わせてくれます。

今までで一番好きな主人公です。



総論

僕の一番好きなゲームです。

続編やこのシステム使ったゲームが他にないのがとても残念です。


評価点・・・・・100/100点