夕方の今になっても、
どこにも刺された形跡は出てこない。
どうやら昨晩はどこも刺されなかったっぽい。
よし！
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これまでのいきさつ：
我が家にトコジラミがいる。
爆発的に繁殖するはずの夏になっても、
幸い増えてはいない。
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今朝は素敵な朝だった。
起きたときにトコジラミに刺された形跡はどこにもなかった上に、寝室で一匹のハエの死骸を見つけたのだ。
普通の人なら、「朝からハエの死骸を見つけたのにどこが素敵な朝なのか」と思うかもしれない。
しかし我が家の場合、寝室で虫の死骸を見つけることは重要な意味を持つ。
虫が死んでいるということは、すなわち殺虫燻煙剤「Z」の効果が発揮されているということだからだ。
（ハエが寝室にいることには気づいていなかったのだけど、いつ入ってきたのだろう……）
ゴミ捨てに行ったとき、すでにとても暑かった。
車には太陽光がすでにたっぷり降り注いでおり、ボディは熱そうだ。
あまりに熱そうなので、昨日の実験（寝具を黒いビニール袋に入れて太陽光でトコジラミを蒸し焼きに）をやはり車の上でやってみようと思い至った。
道路に面したところに停めてある車の上にそんなものを置くのは恥ずかしいので庭で試してみたけれど、
芝生の上ではやはりダメだ。
こんなに熱々の車の上なら、違う結果になるかもしれない。
「何かの作業中に、うっかりビニール袋を車の上に置いたまま忘れちゃいました〜」
みたいな状況を装って（？）、車の上にブランケットを入れた黒いビニール袋を置いておいた。
さて、どうなるだろう。
日中、昨日用件を済ませられなかった銀行に行った。
銀行帰りに買い物をしたら福引をやっていて、わたしもやらせてもらった。
すると……
嘘でしょ！？
１等が当たったんだけど！！
１等の商品はお米１０キロだった。
え、嘘でしょ……
今日、車じゃないんだけど……
猛暑の中、かついで帰ってきた。
「１０キロの荷物をかついで帰れ」と言われたら普通なら災難だと思うところだけど、これはまあ、災難ではない。
１等を当てた者のみが味わえる、幸運の重みだ。
帰宅するやいなや、早速車の上に置いておいた黒いビニール袋に手をかけた。
熱い！
しかし、ここまでは昨日と同じだ。
問題は、裏側も熱いかどうか。
……熱い！！！
ビニール袋の中は、上も下もけっこうな熱さだった。
これは！
いける！！
ちなみに昨日より熱くなっている分、中のブランケットは昨日の実験時より湿っていた。
でも、すぐに乾く程度の湿り気だ。
それにしても、下が芝生なのと車なのとでは、こうも違うのか。
車のボディが最初から熱々だった分、上下から蒸されたのかもしれない。
これなら、トコジラミをやっつけられそうな気がする！
まあ、「布団を入れた大きな黒いビニール袋を車の上に置いておく」というのは、やはりちょっとご近所の目を考えると躊躇して出来そうにないのだけど……
今日は素敵な朝から始まって、お米は当たるし実験は成功するし、なかなか幸運な一日だった。
ところで、週末にテイクアウトをした中華料理のお店で貰ったフォーチュンクッキーをまだ食べていなかったので、さっき開けてみた。
フォーチュンクッキーの中に入っていた紙に、これまたとても良いことが書いてあった。
「あなたは小さなことから大きなことまで 物事を成し遂げる能力と情熱があります」
おお！
よし。
情熱を持って、
成し遂げましょうぞ！
トコジラミ撲滅を！
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