その昔、友人に

「『オー・マイ・ゴッド！』って、仏教徒の場合は『オー・マイ・ブッダ！』って言うんだよ」

と言ったら

「そうなんだ！」

と驚いていた。

その後とくに「冗談だよー」と言わなかったけど、その子いつまで「オー・マイ・ブッダ」と信じていただろう……

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これまでのいきさつ：

我が家にトコジラミがいる。

愛犬への影響を考えると、できるだけ殺虫剤でなく熱攻撃でやっつけたいところ。

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今日は猛暑の予報だった。

「できるだけ外出しないように」と注意報が出るほどの猛暑日だ。

「太陽光でのトコジラミ蒸し焼き実験」の決行日として、こんなにふさわしい日はないだろう。

昨日買ってきた黒いビニール袋に、枕代わりに使っているブランケットを入れた。

ちなみに、掛け布団で決行するための実験なので、掛け布団の厚みと同じくらいに畳んで入れた。

口をテープで止めて、庭の芝生の上に置く。

芝生の上というのは温度が上がらない要素になりそうで心配だが、仕方がない。

だって、うちの庭は小さな花壇がある他は全面芝生なので、芝生の上以外に置きようがないのだ。

この実験において、わたしは一つ心配していることがあった。

それは、ビニール袋を密閉して太陽光に当てていたらビニールの内側に水滴がついてしまうのでは、ということだ。

正確には、水滴はつくのだろうけど、どれくらいなのかという心配だ。

そこを確認してからでないと、布団では実行できない。

朝１０時から始めて、３時ごろまで出しておくつもりでいた。

幸い、我が家の庭は日当たりが良い。

午後、銀行に出かけた。

この猛暑の中、頑張って出かけた。

猛暑なのに銀行は混雑していた。

かなり待って、ようやく訪れたわたしの番。

窓口に通帳を出そうとしたとき、わたしは息を飲んだ。

オー・マイ・ブッダ！

他行の通帳と間違えて持ってきてしまった！

猛暑の中、家までの道をゆく。

流れる汗を拭きながら、なんとか家にたどり着いたとき、思い出した。

オー・マイ・ブッダ！

クリーニング店に寄ろうと思っていたのに、それを忘れて帰ってきてしまった！

なんのために出かけたのかまったく分からない。

汗だくのまま庭の方に周り、黒ビニール袋に手をかけた。

Oh！熱い！

これはいけたかも！

実験成功かも！

興奮しながらビニール袋を持ち上げたが……

逆側（芝生に接していた面）を触ったとき、実験の失敗を確信した。

オー・マイ・ブッダ……

逆側、全然熱くないよブッダ……

水滴に関しては心配することはなかった。

拍子抜けするほど濡れていなかった。

しかし、温度が……

ブランケットの上側はそれなりに熱いが、下側は全く熱くない。

ほんのりとしたぬくもり。

これでは、トコジラミは下の方に逃げるだけで生き延びるだろう。

ところで、我が家は夫の希望で真夏だろうと羽毛布団を使っている。

クーラーで十分冷やした部屋で、温かい布団で眠るのだ。

わたしとしては、クーラーの設定温度を上げてタオルケットで寝れば良いと思っているのだけど……

以前夫と観ていたテレビで夫のやり方がお勧めされていて以来、夫はますますわたしの案には同意してくれなくなった。

とにかく、寝具だけにはこだわりたいMAN。

だけど、もし我が家が使っているのが薄いタオルケットだったなら。

「太陽光で蒸し焼き作戦」は有効な気がする。

厚みがあるからダメなのであって、つなげた大きなビニール袋に薄いタオルケットを広げて入れたなら、タオルケット全体に熱が加わるに違いない。

というわけで、本日の実験結果。

「黒いビニール袋に入れて太陽光でトコ蒸し焼き作戦」は、薄いタオルケットを使用している人にならお勧めする！

厚みのある布団の人は、たぶんダメだけど。

まあ、結局のところ、

本日一番暑い目にあったのは、トコではなくわたしなのだった。

本当に死ぬほど暑かった……

そして、今日銀行で用を済ませられなかったので、また明日暑い中銀行まで行かなくてはならないわけだ。

オー・マイ・ブッダ。

明日も猛暑の予報なのに～

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『はじめに』自分で言うのもなんですが。我が家は、いつも部屋はけっこう綺麗にしている方だと思います。夫はインテリアには無関心で、子どももいないので、100％わたしの…

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