「三権分立」

 

そのキャッチーな言葉ゆえに中身をあまり知らずに、

大人になってしまう人もいるでしょう。

 

本日は、政治を知るうえで、基礎中の基礎。

「三権分立」について、5分で理解できるよう簡単に説明します。

 

三権分立とは

三権分立とは、以下の3つの機関に権力を分散させ、互いに関係を持ちバランスを保つ仕組みや思想を意味します。
・司法(最高裁)
・立法(国会)
・行政(内閣)
 
元々は「モンテスキュー」というフランスの思想家の著書『法の精神』によって、
1748年に提唱されました。
 
1787年アメリカで世界初の三権分立制度を取り入れます。
そしてその後多くの国の制度として取り入れられるようになりました。
 

三権分立の目的

ズバリ、三権分立の目的は
・権力の濫用(らんよう)を防ぎ、国民の権利・自由を守ること
・各権力が他権力に干渉できず、権力の区別を図ること
にあると言えます。
 
権力が一つに集中することが無いように、
うま~いこと権力を分散させているんです。
 
ちなみに歴史を振り返ると昔、ヨーロッパ諸国は
「絶対王政」といって王様が全ての権力を持っていたことで、
貧困や差別が生まれ国民が苦しんでいた背景があります。
 
このようにどこか一つに権力が集中すると、独裁的な政治が可能になってしまうので
それを防ぐために三権分立があるということですね。
 
具体的な事例を挙げると、、、
最高裁(司法)は国会や内閣に対しても法を執行する権利を持ちます。
内閣(行政)は国会(衆議院)の解散をしたり、最高裁判所長官の使命ができます。
国会(立法)は内閣総理大臣を指名したり、弾劾裁判といって裁判員を裁判にかけることができます。
 
それぞれが影響を与えることができる「三すくみ」の関係にあるんですね。
 

『三権』の担当分野

三権分立の『三権』が担うお仕事は以下となります。
 
司法(最高裁)・・・法規の執行(法の裁きを執行)
立法(国会)・・・法律を作る(策定する)
行政(内閣)・・・法に戻づく政策の実行
 
上記はあくまでも簡易的に述べたものです。
詳細はまた別の記事にて説明しますね。
 
 

日本の『三権分立』について

中学校の公民の教科書を見ると、「日本は三権分立である」と
今でもきっと書いてあることしょう。少なくも10年前の教科書にはそう書いてありました。
 
しかし、ネットを覗いてみると、「日本は三権分立ではない」「制度を変えるべきである」
という三権分立について異を唱える記事を見かけます。
 
ここを理解するには少し難しいですが、とても面白いです。
そしてこれを語るうえで必ず押さえておくべき「議院内閣制」を知っている必要がありそうです。
ここについては次回説明します。
 

まとめます

三権分立とは権力を区別し、一つに集中させないことで、国民を守るための制度です。
多くの国が三権分立の制度を取り入れています。
 
そして同時に『三権分立』は尊重されるものであるという共通認識のもとに働く制度であり、
どの程度の重きを置くかの度合いは国によって異なります。
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました(*^^*)