私自身に起きた、死産の記録になります。
似たような症状だからといって、同じ結果になるとは限りません。
妊娠中の方は不安になるかもしれまん。
また、辛い内容が含まれています。
天使ママさんは辛い記憶を呼び起こしてしまうかもしれません。
ご注意願います。
「子宮内胎児死亡」を告げられてから一夜が明けました。
再診察の結果も変わらず、処置に入ることになりました。
振り返り記録、前回の記事
死産までの振り返りまとめはこちら
【7月19日(水)】
【19週2日】
人工的に陣痛を起こさせるか。
自然に陣痛が来るのを待つか。
ふたつの案を出された私は、人工的に陣痛を起こさせる方を選んだ。
人工誘発分娩。
- ラミナリアという棒状の拡張剤を子宮口に差し込み、子宮口を広げる。
- 子宮口の状態によって、この処置に2日かかることがある。
- ある程度拡張したところで、プレグランディン膣坐剤(誘発剤)を膣内に挿入し、陣痛を誘発する。
- この坐剤を3時間毎に3回挿入する。
- 1発目で陣痛が来る人もいれば、3発目でも来ない人もおり、娩出までに数時間~ケースによっては数日を要す。
私の場合は、
“1発目の誘発剤で陣痛が起き、早ければ明日の昼には産まれるのではないか”
というのが先生の見解だった。
まずは子宮口を広げるためにラミナリアを入れる。
誘発剤は、明日の朝診察をし、子宮口が開いていれば入れる。
O先生が、子宮口に指をぐっと入れた。
O「子宮口は…結構しっかり閉まってるな。」
ラミナリアが3本挿入されていく。
ラミナリアが7本挿入されていく。(12/4訂正)
普段の内診の痛さと、さほど変わらず、耐えることができた。
母と個室へ戻る。
歩き出すと、妙な違和感と不快感が広がった。
下腹部がやんわり痛み始める。
膀胱と腸が刺激され、尿意や便意はないはずなのに、トイレに行きたくなってくる。
動くと刺激されるのか、下腹部の痛みが強くなる。
看「出血をしたり、周期的な痛みが来たり、何か変わった事があった場合はナースコールで呼んでください。」
陣痛が始まれば、分娩室へ移動となるので、荷物を移動させるワゴンを渡された。
出産後の出血に備えて、産褥パッドも用意された。
着々と、準備は進んで行く。
火葬等の手続きは、病院が提携している業者へお願いすることにした。
自分で調べて手配する気力は、無かった。
火葬の場所・日程は産まれてから手配されるため、現時点では何も分からない。
ピヨちゃんの最後のお見送りは、絶対旦那と一緒にしたかった。
土日に予約が取れなければ、旦那は参加できない。
夏場のため、あまり日も空けられない。
看護師さんに、土曜日が第一希望で、ダメなら日曜日で、と何度も伝えた。
15:00
母から連絡を受けた姉が、心配して駆けつけてきてくれた。
明日には産まれてしまうかもしれない。
外出できない私に代わって、母と姉がピヨちゃんへ贈るプレゼントを買いに行ってくれることになった。
着せてあげる洋服に…
たくさんは入れられないだろうから、小さなぬいぐるみとおもちゃをリクエストした。
妊娠中は何も用意してあげられなかった。
私からピヨちゃんへの、最初で最後のプレゼント。
母と姉が出かけ、個室にひとりになった。
心拍停止を告げられてから、初めてひとりになる。
広い個室を改めて見渡す。
着々と、お別れの時間は近づいて行っていた。
ピヨちゃん、
ピヨちゃんに買ってあげたいものが
たくさんあったよ。
全部は買ってあげられなかったから
またいつか、プレゼントさせてね。
待ってるからね。
㉙お別れの準備(2)へ続く。