神奈川県 三浦半島 観音崎 
ユーミンのアルバム「時のないホテル」のなかの「よそゆき顔で」に出てきた「観音崎」
~砂埃りの舞うこんな日だから観音崎の歩道橋に立つ
ドアのへこんだ白いセリカが下をくぐってゆかないか
いく人かのカップルで昔 追い越したり抜かれたり走った
今の相手はかたい仕事と静かな夢を持った人~
高校生だった私は暗記するほどユーミンの世界にどっぷり浸かり
ユーミンの描く恋愛によくも悪くも憧れていた 
歩道橋はちゃんとあり当時白いセリカも流行りの車だった
そんな観音崎に自生のガクアジサイが残っている
ガクアジサイはいま世界中で栽培されている華やかな園芸アジサイの原種だ
日本固有のこのガクアジサイがあったから今の美しい園芸アジサイが作られた
神奈川県~伊豆半島の海岸線に自生するというが
開発が進んだ神奈川県では観音崎以外では真鶴半島だが
開発がすすみ園芸アジサイの植栽も多く見つけにくい状況だ
潮風や波しぶきがかかる岸壁の自然林の縁にガクアジサイは咲いている
観音崎の自然林の高木はタブノキ ヤブツバキ 低木はガクアジサイ マサキ トベラ 草木はオニヤブソテツ  ツワブキ アシタバ
遠く見えるのが水色のガクアジサイ
元気です
照り付ける太陽や潮風や波しぶきに負けないよう葉はぶ厚くテカテカ
淡い水色
淡いピンク

逞しく生き抜くガクアジサイ
観音崎の自生ガクアジサイを見にきたのは2回目 華やかな園芸アジサイよりずっと価値を感じる