狭山丘陵の森林は照葉樹林帯に入り植物社会学でいうヤブツバキクラス域ですが
今の狭山丘陵の森林は2つのタイプの自然植生(自然林)と3つのタイプの代償植生(二次林)に分けることができ
森林植生として上記の他にスギ、ヒノキ林やモウソウチク、マダケ林など植林地も局地的に見られます
狭山丘陵は人為的影響が停止された場合、丘陵の大部分がシイ、カシ等の照葉樹林に覆われる環境条件下にありますが
現在この丘陵で自然植生にあたるものは、ごく限られた地域にのみ見られるだけで
大半は代償植生のクヌギ、コナラ群集林、狭山丘陵を代表する二次林のいわゆる雑木林
植物社会学的観点から見るとコナラ~クヌギ群集、コナラ~クリ群集、アカマツ~ヤマツツジ群集の3つに区分され
自然植生は常緑広葉樹林(照葉樹林はシラカシ群集、ケヤキ亜群集、モミ亜群集が見られます
写真は
埼玉県入間市 さいたま森の美術館内の大谷戸湿地
ウグイスが鳴き、メダカが泳ぎ、今春初というカエルの歌が聞こえていました
私達はメダカを見たのは生まれて2度目。里山通いを始めて昨年初めてメダカを見て
「こ、これがメダカの学校か」と
ここにもメダカの学校があってメダカがみんなでお遊戯しているのを見て主人が「おたまじゃくしがいる」と(笑)
「背中が光ってるからあれはメダカよ」と私 「だって卵あるよ」と主人
「うわっ」「おえっ~」「気持ち悪」「でも卵まだかえってないよ」「だからメダカよ」
なんて会話する私達は東京の田舎育ちなのですが
田舎は田舎でも自然のない田舎
田舎なのに自然がないという東京のベッドタウンという最低の田舎育ち
誰もいない湿地でしたから誰からも突っ込みもないまま
大雨の後なのであちこちが川になり流れていました。ここまで来る山道も川になって流れていました。
新潟の豪雪地帯の津南でこのような謎の水の流れを見て「す、水道管の破裂じゃない!?」と言ったのは私「なんであちこちから水が流れてるの?」「何?何?何なの?」と
「雪がぁ解けてぇ~川にぃ~なぁって流れて行きますぅ~ つくしの子がぁ~恥ずかしげにぃ~顔をだぁ~しぃますぅ~ぅ もうすぐぅ春ぅですっねぇ~恋をしてみませぇんかぁ~~💕」
小学校の頃キャンディーズの歌を熱唱していましたが「雪が解けてぇ川になってぇ」の部分に❓️を付けたまま歌っていました。山がなかったのでイメージが出来なかったのですが
今になって意味が解るようになりました
1995年に開館した「 さいたま森の博物館」は
狭山丘陵の自然や雑木林や里山そのものを展示物としたフィールドミュージアム
下の写真は
かつては田んぼで
長く休耕田となっていた湿地で茶畑もあったそうです
今は大湿原が広がっていて「マムシ注意」の看板が目につきます
雑木林は自然植生の照葉樹林が戻り始めています
右側が湿地、もとは休耕田、もとは田んぼ
左側が雑木林が照葉樹林になり始めた場所
狭山丘陵には東京都側に2ヵ所、埼玉県側に2ヵ所、狭山丘陵を管理する公園等があります
都立野山北公園・六道山公園
都立八国山緑地
埼玉県狭山丘陵いきものふれあいの里センター
さいたま緑の森博物館
(あきらかに公園化された公園は他にもあります)
私は自生のヤブツバキをどうしても確認したくて4ヵ所にヤブツバキの自生地を確認しました
こうしたマニアックな質問に対しどのような対応をされるか
というのは、今後の関わり方を決める参考にもなります
日本人から忘れ去られ ないがしろにされているヤブツバキの自生地を把握するスタッフがいたのは2ヵ所でした
狭山丘陵の自然について頼りにできる施設は2ヵ所です
こうしてヤブツバキについて聞いて回るとヤブツバキがいかに日本人にないがしろにされているか痛いほど分かります
ちょっと疲れたので、つづきはまた