慰謝料を支払い、転職しなければならなくなった頃、メンタルクリニックに通うようになった
LINEで24時間体制だから相談もできてしまう心療内科があって助かった
朝早くても約15分後には返信してくれるすごく良い先生だ

なぜ心療内科に通うようになったのか・・・
退職しなければならない理由
自分を納得させる何かが必要だった
失ったモノをとても大きく感じる
それなりの役職に就いて、仕事も順調だった
収入も一人で暮らしていくには十分あった
それを全否定されたような気がしていたんだと思う
実際1度は何もなくなった訳だし
慰謝料だけじゃ済まなかったんだろうけど、なんだかとても大きな代償だった

嫁に沢山嘘をついて、家庭の存在ありきで
男としてだけの自分の存在を確立させて満足していた人間に裏から手を回されて会社を追いやられたと思い込んでいた

でも、考えてみたら本社の人たちに
「・・・なくせに笑」
と聞こえよがしに言われたりしていたし
遅かれ早かれ退職するしかなかったのかもと思う

夏の不安定な天気のようにコロコロと私の心は変わって、辛いという感情が私の心を蝕んでいったんだ

ようやく安定した心が戻ってきたところに、この社長の存在
前職より収入が減ることはわかっての転職

「例えばそれを俺が補填するって言ったら、俺と付き合う?」

付き合うって、社長、既婚者でしょうよ 
コノヒトガナニヲイッテイルノカワタシニハワカラナイ
独身の私じゃなくてダブルのフェアな愉しむ関係を望む人を探せばいいのに

「半年して奥さんと離婚したらならそこから付き合う」
そう言ってこの場を終わりにしようと思った