8月14日 金曜日
4冊目☆新薬開発リスト
著者:島野 清志
目的: 企業研究。就職に生かすため。製薬企業界で何が起こっているのかを知りたい。
対話: 新薬開発を急ぐ製薬企業の3つの流れ
1.M&Aを加速させ,事業拡大,弱点分野の克服をはかる
2.一般用医薬品部門を撤退・分社化し,医療用医薬品部門に力を注ぐ
3.耐細菌・耐ウイルスから生活習慣病(高血圧・糖尿病など)へ新薬開発の流行が変化
【製薬企業TOP4の特徴】
武田薬品・・・売上高・収益性のたかい薬は全て自社開発.
あすか製薬との提携・卸売企業の筆頭株主などのグループ力
特許切れのデメリットをカバーするような機動性は十分にある
第一三共・・・メバロチンで武田と逆転した経験あり.
自社製品が充実.しかし,開発中止が多いというデメリットも
組織がまだ合理化・効率化されていないので、伸びしろがまだある
アステラス・・・一般用医薬品事業を新会社ゼファーマで展開.
ファイザーに導入品を依存.よって利益の追求はシビア.
実質的にファイザーの傘下.外資の影あり
エーザイ・・・ベンチャー気質で独自性・個性が強い
導入薬がほとんどなく,ほとんど自社開発
規模・企業体力が小さいため,慎重に開発
⇒そのため,開発中止がほとんどない
他社と異なり、インドなどアジア市場に手をだして、これが良い結果に
感想: 薬学部にいながらまったく製薬企業の状態を知らず、M&Aが起こったときも「そうなんだ~」しか思わなかった自分が恥ずかしい 笑っ
こういう背景を知る事で、今後製薬企業関連のNEWSも面白く感じることができそう。
また、TOP4の企業研究から、自分的にはエーザイがその独自性・個性という点からすごく気になった.
ただ、中堅私立の薬学部出の自分がこれら大手の製薬企業に入るのはMRくらいしか枠がなさそう、というのが残念。でも、そこはめげずに、積極的に就活したいし、このTOP4が無理でも、次の準大手から自分のキャリアをスタートさせるのもOKだと思う。自分の気に入ったエーザイと傾向の似た製薬会社を探すつもりだ。もちろん,医療用医薬品部門に特化し、生活習慣病の新薬開発に結びつく部門に特化しているということが条件となる。