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イタリア、大会初の延長・PK戦を制して4強へ

24日に行われたEURO2012準々決勝、イングランド対イタリアの一戦は、120分間を終えて0-0のスコアレスとなり、PK戦の末にイタリアが準決勝進出を決めた。

アイルランド戦に続いて4バックのイタリアは、モントリーヴォが先発出場。開始3分、いきなりチャンスを迎える。右サイドのマルキージオが折り返し、エリア外でデ・ロッシがダイレクトシュートを放つと、これがポストを叩いた。

イングランドもすぐに反撃。5分、ミルナーの右クロスが中央のジョンソンへと渡るが、絶好機でのシュートはGKブッフォンのスーパーセーブに阻まれた。イングランドはサイド攻撃から徐々に主導権を握る。14分にもジョンソンのクロスからルーニーがダイビングヘッドを放つが、シュートは枠をとらえなかった。

しのいだイタリアは、ポゼッションからペースを奪い返す。25分にはピルロのロングボールから、オフサイド崩れでフリーとなったバロテッリがシュートを狙うが、戻ってきたテリーにブロックされた。バロテッリは32分にも、モントリーヴォのパスからうまくボレーを放つが、GKハートに止められる。

イングランドはその直後、ルーニーとのワンツーでウェルベックがシュートを放つも、ボールはクロスバーを越える。守備を第一とするイングランドは、イタリア顔負けのディフェンスでチャンスをつくらせず、スコアレスのまま前半を終えた。

後半に入り、イタリアは攻勢を強める。48分、53分と、CKからチャンスをつくるが、ことごとくハートに阻まれる。60分には、バロテッリがうまくバイシクルシュートを見せたが、ボールはクロスバーを越えた。

ウォルコットとキャロルを投入したイングランドだが、イタリアはペースを譲らず、逆に78分からディアマンティ、ノチェリーノと投入して勝ち越しを目指す。だが、ディアマンティのミドルやノチェリーノの飛び出しなど、何度かチャンスはつくるも、ゴールを奪うには至らない。

イングランドも93分、ルーニーがオーバーヘッドを見せるが、これも枠をとらえず。試合は90分間を終え、今大会初の延長戦へ突入する。ホジソン監督は93分、パーカーに代えてヘンダーソンを投入。最後のカードを切って勝負を仕掛ける。

だが、疲労の色が濃い両チームは、チャンスらしいチャンスをつくれない。延長前後半を通じ、勝ち越しを目指したのはイタリア。101分、ディアマンティのクロスがポストを直撃すると、115分には、ディアマンティのクロスにノチェリーノが頭で合わせてネットを揺らす。だが、無情にもオフサイドで得点にはならず。勝負の行方はPK戦へと委ねられた。

そしてPK戦、イタリアは2人目のモントリーヴォが枠を外すが、イングランドも3人目のヤングがクロスバーに当ててしまう。すると、イングランド4人目コールのPKをブッフォンがセーブ。最後は5人目のディアマンティが決め、イタリアがPK戦を制した。

ベスト4に進んだイタリアは、28日の準決勝でドイツと対戦する。

イングランド、復帰のルーニー弾で首位通過…フランスが2位突破/ユーロ2012

 ユーロ2012のグループD最終節が19日に行われ、イングランドとフランスが決勝トーナメントへの進出を決めた。

 開催国のウクライナと対戦したイングランドは、出場停止処分明けのウェイン・ルーニーがスタメンに名を連ね、存在感を発揮。すると48分、スティーヴン・ジェラードの高速クロスボールに頭で合わせて先制点をもたらした。

 その後、勝利しなければ敗退が決まるウクライナは反撃に転じ、再三決定機を作る。しかし、ジョー・ハートの好セーブやディフェンス陣のふんばり、そしてゴールラインを越えたように見えたシーンが得点として認められない“疑惑の判定”もあり、スコアボードのゼロを守る。

 結局、試合は1-0のまま終了し、イングランドは勝ち点3を獲得。ポイントを7まで伸ばし、1位での通過を決めている。一方、ウクライナは勝ち点3にとどまり、敗退が決まった。

 グループDのもう一試合、スウェーデン対フランスは54分にズラタン・イブラヒモビッチが意地の得点を奪取し、スウェーデンが先制する。さらに終了間際にもスウェーデンは1点を追加し、2-0で初勝利。フランスは勝ち点を重ねられなかったが、ウクライナが敗れたため、勝ち点4のフランスの2位通過が決定した。

 なお、イングランドは24日、準々決勝でイタリアと対戦。フランスは23日にスペインと激突する。

“悪童”コンビが2発!イタリア 逆転で決勝トーナメント進出

 ◇欧州選手権グループC イタリア2―0アイルランド(2012年6月18日)

 ポーランドとウクライナが共催するサッカーの欧州選手権は18日(日本時間19日)、グループC最終節の2試合が行われ、イタリアがアイルランドを2―0で下し、スペインがクロアチアに1―0で勝利し、それぞれ決勝トーナメント進出を決めた。

 試合開始からグループリーグ敗退が決まっているアイルランドが、積極的に前線からプレスをかける。開始直後、アイルランドがボールを奪うと、チャンスをむかえるが、イタリア守備に抑えられる。

 勝利が突破のためには絶対条件となるイタリアは、3バックから4バックに変更したことも影響したのか、動きに硬さが見られるが、時間が進むにつれて主導権を握る。しかし、引いたアイルランドに対して、効果的な攻撃がしかけられないと、逆にカウンターから危険な場面を何度かむかえる。

 前半24分、26分と続けて、アイルランドがカウンターのチャンスをむかえるが、DFアバーテのクリアなどで阻まれる。同30分を過ぎたあたりから、イタリアが試合を支配すると、サイド攻撃とミドルシュートを合わせて、アイルランドゴールに迫る。

 同35分、イタリアが先制する。MFピルロの左CKにFWカッサーノが頭で合わせると、GKギブンの右手に当たってMFダフがクリアするが、ボールはクリアの前にラインを割っていて、ゴールの判定。

 前半はこのままイタリアの1点リードで終了。同時刻開催のクロアチア―スペインが前半を0-0で終えていたため、この段階ではイタリアが首位通過となる。

 後半に入ってもイタリアが、次々とチャンスをむかえるも、アイルランド守備陣に阻まれる。後半12分、右足の負傷でキエッリーニがDFボヌッチと交代すると、イタリア守備陣のバランスが崩れ始める。同20分、アイルランドがFWロングを投入すると、アイルランドが押しこみ始める。

 同34分、FKからMFアンドリュースが強烈なシュートを打つが、GKブッフォンがセーブ。アイルランドがチャンスを作り出していくも、イタリア守備陣が何とか抑えていく。

 同44分、アドリュースがこの試合2枚目の警告で退場となると、その直後、CKに途中出場のFWバロテッリが豪快なボレーシュートで叩き込んで、イタリアがリードを広げる。

 試合はこのまま終了し、カッサーノとバロテッリの“悪童”コンビがCKから決めた2得点で、イタリアが勝利。もう1試合はスペインがクロアチアを1―0で下し、勝ち点7で首位通過を決めた。同5のイタリアはクロアチアをかわして2位に浮上し、逆転でグループリーグ突破を決めた。

 グループC首位通過のスペインは23日に準々決勝でグループD2位と、2位イタリアは24日にグループD1位と対戦する。

 欧州選手権は準々決勝に駒を進めるチームが、グループDを突破する2チームを残すのみとなった。グループDは19日(日本時間20日)に、スウェーデン―フランス、イングランド―ウクライナの2試合が行われる。

C・ロナウドが大一番でエースの証明! ポルトガルがオランダ破りベスト8へ/EURO2012

 EURO2012は現地時間17日にグループB最終節の2試合が行なわれ、ポルトガルはオランダを2対1で下した。この試合では、ポルトガルのエースFWクリスティーアーノ・ロナウドが2得点を挙げる活躍を見せ、チームを準々決勝に導く働きを見せた。一方、今大会の優勝候補にも挙げられていたオランダは、まさかの3戦全敗で大会をあとにすることが決まっている。ロイター通信が報じた。

 勝ち点3のポルトガルと、勝ち点0のオランダが顔を合わせたこの一戦。2連敗で追い込まれ、ベスト8進出のためには2点差以上での勝利が最低条件となるオランダは、フンテラールとファン・デルファールトを先発起用し、これまでの2戦よりもさらに攻撃的な布陣で勝利を目指した。

 立ち上がりから前に出るオランダは、11分に早くも試合を動かす。右サイドでボールを持ったロッベンが中央に切れ込んでマイナスのパスを送ると、これを受けたファン・デルファールトが得意の左足でゴール左隅にミドルを突き刺し、オランダがまず1点を先制する。

 しかし、対するポルトガルは、エースで主将のC・ロナウドがチームを牽引。今大会では2試合でまだゴールがなく、前節のデンマーク戦では2度の決定機を逸したことで批判を浴びていた同選手だが、絶対に負けられない大一番で真価を示した。

 まずは16分、左サイドから中央に切れ込みポスト直撃のシュートを放つと、23分には高い打点のヘッドでゴールに迫る。そして迎えた28分、ペレイラのスルーパスにC・ロナウドが抜け出すと、GKとの一対一を冷静に制して今大会初ゴールを記録した。

 得点が必要なオランダは、後半に左サイドバックのヴィレムスに代えてアフェライを投入。さらに前線を強化するも、前掛かりになったオランダはC・ロナウドを中心としたポルトガルのカウンターから何度もピンチを迎える。するとポルトガルは74分、自陣中央からのカウンターで右サイドのナニにボールが渡ると、最後は逆サイドに走り込んだC・ロナウドがDFをかわして右足で冷静にフィニッシュ。逆転に成功する。

 その後、オランダはファン・デルファールトがポスト直撃のシュートを放つ場面もあったが、スコアは動かず試合終了。過去21年間で8戦無敗と、オランダと相性のいいポルトガルが今回も勝利を収めた。

 この日行なわれたもう1試合では、ドイツがデンマークを2対1で下した。これにより、勝ち点6としたポルトガルは、同9のドイツに次ぐグループ2位での準々決勝進出を決めた。

 試合後、マン・オブ・ザ・マッチに選出されたC・ロナウドは「ポルトガルはグループリーグ突破という目標を達成することができた。次はチェコとの対戦で、難しい試合になると思う。でも、試合を楽しみにしていて欲しいね」と、早くも準々決勝に向けて気持ちを切り替えた。

 ポルトガルは21日、グループA首位のチェコと準々決勝を戦う。

[EURO]M・ゴメス2発でドイツが連勝、連敗のオランダはGL突破へ暗雲…

[6.13 EURO2012 GL・B組第2節 ドイツ2-1オランダ ハリコフ]

 EURO2012(欧州選手権)は13日、B組のグループリーグ第2節の2試合を行った。ドイツがFWマリオ・ゴメスの2得点でオランダに2-1で勝利。FWロビン・ファン・ペルシーに1点を返されるも何とか逃げきり、同組で唯一の連勝を飾った。この結果によりB組は、最終節を残して勝ち点6のドイツが単独首位に立ち、グループリーグ突破へ大きく前進。その後を勝ち点3のデンマークとポルトガルが追い、未だ勝ち点0のオランダは敗退こそ決まっていないものの苦しい状況に追い詰められた。最終節は17日に行われ、ドイツはデンマークと、オランダはポルトガルと対戦する。

 ドイツは1-0で勝利したポルトガル戦と同じ先発メンバー。1トップはFWマリオ・ゴメスが務め、2列目には右からミュラー、エジル、ポドルスキが入った。
 一方、初戦でデンマークに0-1で敗れたオランダは先発を一人変更。故障明けのDFマタイセンが今大会初先発を果たし、DFヘイティンハとCBを組んだ。1トップには引き続きFWファン・ペルシーを起用した。

 ファーストシュートはオランダだった。前半7分、DFファン・ボメルが前線にスルーパス。抜け出したファン・ペルシーが左足でシュートを打つがGKノイアーの正面。得点にはつながらない。対するドイツも直後の前半8分にこの日最初のシュートを放つ。右サイドからのスローイン、ファンボメルがクリアしたボールがPA手前エジルの足元へ。ノンステップで振り切った右足シュートはポスト右を叩くと、GKにクリアされた。じりじりとした展開のなかで時間は進む。

 すると前半24分、ドイツが鮮やかなパスワークでオランダ陣内を崩しにかかった。右サイドから展開し、ミュラーからのパスを受けたMFシュバインシュタイガーがゴール正面でためをつくり、絶妙なスルーパス。オフサイドぎりぎりで飛び出したゴメスが鮮やかなターンでDFをかわすと、右足シュート。バイエルン所属の3選手が連動した動きをみせ、ドイツが先制に成功。ゴメスにとっては初戦に続く2戦連続弾となった。

 ドイツの勢いは止まらない。前半38分には早くも追加点。ノイアーからのボールを受けたゴメスが右サイドで粘る。後方のエジルにパスを預けるとPA内へ斜めに走り込んだ。エジルからのパスを中央で受けたシュバインシュタイガーは絶妙な間を取ると、PA右へスルーパス。走り込んでいたゴメスが右足を振りぬいた。ボールは左サイドネットへ豪快に突き刺さり、ドイツが2-0と差を広げた。
 
 なんとか1点を返そうと奮闘するオランダだったが、ゴールは遠い。左サイドのFWアフェライはなかなか見せ場をつくれず。右サイドのMFロッベンはDFラームのマークに苦しんだ。0-2で前半を折り返す。

 後半に入り、オランダは2枚の交代カードを切る。4-2-3-1から4-3-3にシステムを変更。アフェライとファン・ボメルに代わって、FWフンテラールとMFファン・デル・ファールトを投入した。フンテラールが1トップを務め、右にファン・ペルシー。左にロッベンが入った。アンカーはMFデ・ヨングが務めた。後半13分にはファン・ペルシーが決定機を迎えるが、GKノイアーのビックセーブに阻まれる。同26分には左サイドから仕掛けたMFスナイデルがシュートを放つが、走り込んできたDFボアテングに脇腹でクリアされた。

 それでも徐々に攻勢を強めると後半28分についにゴールが生まれた。ロッベンのパスを受けたファン・ペルシーが中央からドリブル突破。フリーのフンテラールに目もくれず。自ら強気に持ち込むとDFバトシュトゥバーの股間を抜く右足シュート。1-2と1点差に詰め寄った。

 ドイツは後半27分にゴメスに代わり、FWクローゼを投入。1点差にされて迎えた同36分にはエジルに代えて、MFクロースをピッチへ送る。一気に追いつきたいオランダは同36分に最後の交代カードを切る。ロッベンに代えて、FWカイトが出場した。しかしドイツの守備は堅く、なかなかバイタルへ持ち込めない。ファン・デル・ファールトが放ったミドルシュートはポスト右へ外れた。

 1点リードのドイツは最後まで攻めの姿勢を崩さず、途中出場のクローゼが前線へプレッシャーをかけに行く。押し込まれる場面もあったが、隙をみれば一転して枚数をかけて攻めに転じた。終了間際のロスタイム1分には最後の交代枠でミュラーに代わり、MFベンダーを投入。3分間のロスタイムで試合は動かずに試合は終了。ドイツがオランダに2-1で逃げ切り、連勝を飾った。