「きゃ~、すてき~。気持ち悪~い」

 

と宣(のたも)うたのは、

 

またしても韓国旅行中のエゲレス人女性。

 

拙妻の友達ではなく、当方の友だち。

 

韓国は初めてです。

 

 

日本語を話す彼女のお気に入りのコトバ

 

「気持ちわるぅ~いぃ」には、

 

英語には訳せない日本語独特のニュアンスと感覚が込められていると言います。

 

「気持ち悪~い」と彼女が叫んだのはこの光景。

 

【右端は何と読むでしょう? エクソ・ドゥ? 「ええク〇しなはれ」と読めてしまうのは当方の品性の問題でしょうか?】

 

韓流スターだか、歌手だか、オジサンにはよく判りませんが、ロッテ・ペッカジョン(百貨店)に設置された有名観光スポットです。女優や女性歌手の手形もあります。

 

エゲ彼女曰く、「この国、ナルシスト多いわね。見て見て、ワタシよ~!って感じ」

 

当方よりも数段毒舌です。

 

「日本と韓国の共通点かしら。女っぽい男の子がウケるわよね。いわゆる小姓文化よ。同性愛的な趣味よね」

 

文化人類学的な会話が続くのですが、当方が日常的に述べている範囲内です。

 

しかし、彼女は旅行者なので、今は「非」日常なのです。ハレの日なのです。お祭りなのです。

 

非日常と日常とでは、ひとつの現象についての、視点も考え方も受け止め方も対処もすべて異なります。

 

非日常にある自分を客観視できる彼女は、認識論の権威でもあるので、知識や見識に対して、とても謙虚です。

 

ロッテペッカジョンの前の屋台を見て彼女は質問しました。

 

「あれ?この国でも節分があるの?」

 

本件の出来事は2月3日でした。

 

拙 「いや、無いと思うよ。もうすぐ旧正月だし」

 

カノジョ 「でも、海苔巻きが大量に売られてるじゃん」

 

キmパpと正しいキンパの発音を教えたら、ちゃんと言いこなしていました。さすが語学の達人…でもあります。

 

非日常性を携えているという点で、たまに旅行者と歩くのも再発見があって面白いものです。 こちらには日常化していることなので、もはや当然になってしまっていることばかり。

 

普段から、ここに述べていることは日常の中の特異性ということになりましょうかね。

 

特異性なのに、「ワタシの経験とは違う」とコメントを寄せられると、「ああ、この人は日常性と非日常性との区別がついてないのね」と思うばかりです。現象学を学び遊ばせと言いたくなります。

 

ともあれ、

 

カノジョのお陰で節分について新たなことに気付きました。

 

いえ、たぶん皆さまはご周知のことであって、単に当方がアホなだけなのでしょう。

 

節分が2月4日から2月3日へと移動していたことに今更気づいたのです。

 

当方が子どもの時分には2月4日と思い込んでいました。

 

しかし、1980年代から海外に住んでいる間に、日本でのワテク史はブツ切れになります。平成何年かも、流行り歌も、暦も何もかも分からなくなります。海外で要らない日本の知識や情報は忘れてしまう。これがアホの構造です。

 

節分には2月3日、4日、5日の可能性があるのですね。

 

ググって説明を見てみれば、当然っちゃ当然ですが、日本を離れていると日本の文化に疎くなっちまうもんでごぜえます。

 

ちなみに、恵方巻の習慣が関西から東京に渡ったのは2000年代になってからのコンビニ戦略です。90年代に数年間関西に住んだ時に始めて知った恵方巻は当方にとって、なんで咥えるねんと思た小さなカルチャーギャップのひとつでした。

 

この国のキmパpも、手が汚れる海苔巻きという点で、イラっと来るカルチャーギャップのひとつです。

 

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