ストーリ4
【同級生2人がやってきた】

(登場人物)
ヤマダ君:AC高校簿記部のエース
サトウさん:AC高校簿記部の
      マドンナ
タナカ君:簿記に興味を持ちなん
     となく簿記部に入部
スズキ君:簿記部の部長

簿記部部長のスズキ先輩から指導を受
けるタナカ君。
タナカ君は簿記をマスターできるの
か?!

「そうか~。お店が儲かっているかど
うかの情報・・。それだけじゃ、駄目
なんスね。同時に元手や財産、借金の
状況も分かってないといけないのか
~。」


タナカ君は、うんうん頷く。

すると、簿記部部室のドアが「ガチャ
ッ」と開いた。

「おっタナカ、ついに入部したな・。」

あっ、タナカ君来たんだね~。」

タナカ君の同級生で、簿記部エースの
ヤマダ君と、簿記部マドンナでタナカ
君の幼馴染みのサトウさんが部室にや
ってきた。

「そうだよ~。お前らがあんまりしつ
こく誘うから、とりあえず入ってみる
ことにしたんだよ。」


タナカ君は、照れくさそうに言う。

「スズキ先輩、こいつ普通科なんで。
どんどん鍛えてやってください。」

「なに、タナカ、お前普通科なの?!
珍しいな~普通科で簿記やるなん
て・・。」


スズキ先輩は驚く表情を見せる。
普通科の人が簿記部に入部するのは簿
記部創設以来始めてなのだ。

「先輩、タナカ君家は、お祖父ちゃん
が税理士事務所をやってるんですよ。」


タナカ君は、余計な事を言うなという
表情を見せる。

「そうか、お前ん家は税理士事務所を
やってんのか。じゃあ、簿記ぐらいと
っておかないとな~。」


「んじゃ、先輩。また続きを教えてく
ださいよ~。俺、こいつら2人に早く
追いつきたいんスよ。」


タナカ君は、ヤマダ君とサトウさんの
2人の顔を見ながら、スズキ先輩も頼
む。

「おっ、タナカ、お前やる気でてきた
な~。じゃあ、次は簿記のルールを教
えてやろう。」


「はい、よろしくっス!!」

「おい、タナカ。簿記のルールは根幹
の部分だからな・・。しっかり理解し
ろよ!」


「そうよ。ここは大事なところよ。
聞き流していると、ホントに大切なと
ころがわからないままになるからね
~。」

タナカ君は、「いちいちうるせ~な。」
という表情をした。

でも、タナカ君は内心思った。
そんなに大事なことなのか・・・。
その簿記の根幹とやらは一体何なの
か?!

           次回へつづく