先日のCOMBO384に引き続き、FX-AUDIO- FX-D03J+ をセルフ電源化、その他改造してみました。
D/Dコンは手持ちではDIYINHK社製が我が家のエースで、次に良いのがAMANERO COMBO384と既に2台以上あって十分ではあるのですが、この2台は共にANDROIDスマホには非対応です・・・
個人的に機器の製作、完成後の音出し確認の時にANDROIDスマホで音出し確認が出来たら便利なのにな・・・
という思いがありました。
そこでネットで調べてみるとFX-AUDIO社製のD/DコンならANDROIDスマホで音出しが可能、
という情報があったので今回購入、改造してみる事にしました。
DIYINHK社製やCOMBO384は初めからI2S出力端子が搭載されていて、その点では改造するのはこちらの方が圧倒的に楽なのですが、FX-AUDIOの方はSPDIFとTOSLINKが標準搭載されている所が利点です。
あと、こちらに搭載されているのは12KHzという中途半端なクロックで、多分そんなに良いクロックは搭載されていないと思うので、今回も中華製のCS8421 SRCを使ってクロックをNDK社製の高性能クロックで打ち直ししたI2S信号を取り出せるように改造してみました。
こちらがFX-AUDIO社製のD/Dコンに搭載されている、SA9123Lというチップのデータです。
このチップは全部で64ピン、しかもチップ自体が小さくI2S信号を取り出すパターンがありませんでした・・・
こんなに細かいパターン上からI2S信号を取り出すのは正直容易では無くて、いつもI2S信号線として使用しているAWG28では太すぎるので、アマゾンで一番極細なAWG30のワイヤーを購入して直接パターンからI2S信号を取り出す事にしました。
もう写真では完全に何の作業をしているのかも分からないですが、成功するまで地道に何度も半田をし直しながら作業をしました。
今回はSRCを搭載してクロックを打ち直しするのでMCLK線は不要です。
パターンの配置上、3線が連続している箇所を手半田で信号を取り出すのは流石に困難・・・
と思い、今回の作戦にしました。
後はレギュレーターもローノイズなADP-151に交換しました。
I2S信号は標準のケース上に大きな穴を開けて、ここから取り出す事にしました。
CS-8421 SRC基板に使用するレギュレーター、こちらもローノイズタイプのADP-151に2個とも交換し、I2S基板、D/Dコン、SRC基板、各電源に電解コンをパラで導入して電源の安定化も行いました。
作業的にはそんなに難しい事はしていないのですが、とにかくD/DコンからI2S信号を取り出す作業が非常に大変でした・・・
フロントパネルです。
こちらはSWとTOSLINKとSPDIF出力です。
裏側からDC5Vのジャック、セルフ電源化したのでこちらからクリーンなDC5Vを供給します。
後はI2Sが今回も2出力、USB-B入力コネクターになります。
今回FX-AUDIO社製のD/Dコンを改造してみよう、
と思ったきっかけなのですが、iPhone+D/Dコンバーターで音出しすると音があまり良く無いんです・・・
元々スマホ故に高音質で鳴らしたいならDAPを買いなさい、
という事だと思うのですが、折角iPhoneからANDROIDユーザーになりましたので、iPhoneからANDROID、どちらの方が音が良いのか?
という事を確認したかった、
というのも大きな理由になります。
こちらは次回松野邸視聴会の時に松野さんのシステムで音を比較させて頂いて判別したいと思っていますが、ヘッドフォンでざっと聴いてみた感じではANDROIDスマホの方が音が良いように感じました。