最近中華製トラポの記事が続いていますが、性能が大変高いので二号機を製作する事にしました。

 

ただ、一号機と同じ物を製作しても仕方が無いし、やはり一号機には無い使い勝手は二号機には求めたい、

というコンセプトで仕様を決定しました。

 

SDトラポから話は反れてしまいますが、先日のケン邸、TAKE邸視聴会を開催させて頂いた時に、

 

このSATRIの130mmミッドウーハー+スキャンスピーク製のベリリウム振動板ツイーターの2WAYを聴かせて頂きました。

高性能SPを沢山所有されているTAKEさんがおっしゃられていたように本当に素晴らしいユニットで、しかも3.5Lのエンクロージャーで130mmのミッドウーハーを設置出来る、これなら今のPC用スピーカーのアップグレード用に最適では!!

 

と思い、ちょっと高かったのですが頑張って買ってしまいました。

 

そして、今回もWoodyさん

 

Woody&Allen工房 (hatenablog.com)

 

にエンクロージャー製作の依頼をさせて頂きたく、久しぶりにTELさせて頂きました。

その時にこの中華製SDトラポが気になられていたそうで、他にも聴いてみたい、とおっしゃられる方がいらっしゃいますし、それなら一号機が故障した時にもあると助かるし、二号機を作ろう、

 

という事になりました。

 

GUSTARD DAC-A18 AK4499 バランスドDAC LME49860*6 デコーダー with リモートCo. (shenzhenaudio.com)

 

Woodyさんが愛用されているDACは中華製の旭化成製のフラッグシップを搭載したモデル。

確か、OTOKITIさんと同じDACだったと記憶しています。

こちらはオトキチ邸で視聴させて頂いて、やはりAK4499はAK4497と比較しても更にブレイクスルーした音なのがしっかりと確認出来ました。

 

ただ、ここで1つ問題点があります。

中華製トラポはI2S信号出力ですので、そのままI2S基板に接続すれば良いのですが、問題はこちらのDACが中華製故に

 

 

1番と3番のピンですが、私が普段愛用しているPS AUDIO準拠の場合、1番と3番が逆なんです・・・

I2S出力をHDMIケーブルで扱えるように最初にしたのはPS AUDIO社だと思うのですが、これを中国の方で勝手に中華仕様、という感じに1番3番を入れ替えた中華仕様I2Sもどきが出来てしまったのが厄介・・・

 

HDMI に IIS I2S DSD 送信者ボード出力ボード上 I2S HDMI サポート DSD 信号伝送 TX C1 TX C2 新バージョン|コネクタ| - AliExpress

 

そこで上記を追加購入する事にしました。

 

TX-C1、TX-C2と二種類ありますが、1の方がPS AUDIO準拠品、2の方が中華準拠という事になります。

 

 

下がPS AUDIO準拠、上が中華準拠です。

 

 

あともう1点、中華サイトから基板を購入する場合、PS AUDIO準拠の場合は、確か18ピンに3.3Vが出力されますが、この基板はDC5Vが出てしまうので、受け側にレギュレーターが非搭載だとI2S受信基板が壊れてしまいます・・・

ただ、中華DACの場合、18ピンはNCですのでその場合は無対策で良いのですが、問題はPS AUDIO準拠の場合になります・・・

そこで、18ピンに5Vでは無く3.3Vが出力されるように基板を改良しました。

 

 

左がPS AUDIO準拠、右が中華準拠基板、これらを両方搭載する事でPS AUDIOと中華DACの二刀流が可能な仕様が出来上がります。

 

 

I2S基板は二階建てにして、一階がPS AUDIO準拠、二階が中華準拠にしました。

更にSPDIFとTOSLINKも搭載していますので、殆どのDACに対応可能かと思います。

 

そして、更に今回は電源を非搭載な仕様にしてDC5V~DC12Vまでセルフ電源で稼働出来るようにしました。

こうする事で電源を入れ替えての視聴会、という楽しみ方も増えると思います。

※I2S出力を使う時はDC7V以上の電圧が必要な仕様となります。

 

 

それと、今回は中華製SDトラポのクロックをあえて交換せずにノーマルの仕様としました。

こうする事で一号機のクロックをNDK社製の高性能クロックと比較視聴も出来る、という事になります。

ただ、この中華製トラポはノーマルのまま良質な電源を突っ込み、I2S基板を取り付けるだけで簡単に超高音質が楽しめてしまいますので、これでも十二分だと思っています。