アジサイの花の色は土壌の酸性度では決まらない | Bokensdorfのブログ

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アジサイ。子供の頃からの疑問。土壌の酸性度が強いと青くなるとよく聞きますが、隣同士の株で色が違うのは土壌の酸性度が違うからとは思えない。
子供の時から観察しているけれど、赤と青が一緒に咲いているのもあるし、同じ花が時期によって移り変わって行くのもある。


ネットで検索してみたら、とてもよく書けている解説があった。

-以下引用-

アジサイの花の色 (wikipedia)
花(萼)の色はアントシアニンという色素によるもので、アジサイにはその一種のデルフィニジンが含まれている。これに補助色素(助色素)とアルミニウムのイオンが加わると、青色の花となる。

アジサイは土壌のpH(酸性度)によって花の色が変わり、一般に「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」になると言われている。これは、アルミニウムが根から吸収されやすいイオンの形になるかどうかに、pHが影響するためである。すなわち、土壌が酸性だとアルミニウムがイオンとなって土中に溶け出し、アジサイに吸収されて花のアントシアニンと結合し青色を呈する。逆に土壌が中性やアルカリ性であればアルミニウムは溶け出さずアジサイに吸収されないため、花は赤色となる。

したがって、花を青色にしたい場合は、酸性の肥料や、アルミニウムを含むミョウバンを与えればよい。

同じ株でも部分によって花の色が違うのは、根から送られてくるアルミニウムの量に差があるためである。花色は花(萼)1グラムあたりに含まれるアルミニウムの量がおよそ40マイクログラム以上の場合に青色になると見積もられている。ただし品種によっては遺伝的な要素で花が青色にならないものもある。これは補助色素が原因であり、もともとその量が少ない品種や、効果を阻害する成分を持つ品種は、アルミニウムを吸収しても青色にはなりにくい。

また、花色は開花から日を経るに従って徐々に変化する。最初は花に含まれる葉緑素のため薄い黄緑色を帯びており、それが分解されていくとともにアントシアニンや補助色素が生合成され、赤や青に色づいていく。さらに日が経つと有機酸が蓄積されてゆくため、青色の花も赤味を帯びるようになる。これは花の老化によるものであり、土壌の変化とは関係なく起こる。

-以上引用終わり-


だから同じ株でも赤と青が混ざってる事もあるし、同じ株の花が時期によって色が変わるのも自然にある <<< 子供の頃からの観察と一致したので納得。シアワセ。


もうひとつ子供の頃の観察と違うのがあって、それは「ヒマワリは太陽を追わない」でした。小学校の夏休みの宿題で、観察と違う「太陽の方を向きました」と絵日記に書かなければならなかった思い出があります。
これは後にそれを研究した本が出て「ヒマワリは太陽を追わない」ことが説明されていて、読んでシアワセになりました。

この本です。1986年の出版。
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