13. 日本とドイツ 生活の質の違い/ドイツで放送されたka-ro-shi | Bokensdorfのブログ

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国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます

■ ドイツで放送されたka-ro-shi

ある土曜の夜、ZDFドイツテレビが、
働き過ぎで死んでしまう人がいる、
という内容のドキュメンタリーを放送していた。

もちろん日本のことである。

戦慄のドキュメントだった。
タイトルが ka-ro-shi なのだ(!)。

このまま近いうちにドイツ語の辞書に載ってしまうのか・・・。


車の営業マン。
週に100 時間働いて、1991 年に会社の机で脳溢血で倒れた。
それ以来ベッド暮らし。
言葉も喋れない。
会社は『会社に責任は無い』と、賠償もしていない。


ドイツの番組だから会社名は言わないが、
画面にはちゃんと会社のビルが映っているから、どこの会社か日本人にはすぐ分かる。

東京トヨタ元八王子営業所と書いてある。


通勤電車のシーンが映る。
みんな苦しそうな表情で目を閉じている姿が映る。

やっぱり、ドイツ人から見ると「みんな目を閉じている」というのは異様な光景なんだな。
こうして画面で見せられると、その衝撃感がよく伝わってくる。

私にも『異様』に見える。
電車の中で立ったままじっと目を閉じている中年女性の顔は念仏を唱えているようにさえ見えてくる。



「日本では生産性が高い事は考慮されず、会社にただ残っているということが重要視される。
 しかも残業代は出ない。」


とナレーションが入る。

ドイツ人に
「これは本当なのか!?」と聞かれても
「本当だ」としか言えない。


番組で取材している対象の日本人のひとりがカプセルホテルに泊まるシーンが映る。

午前3時過ぎまで残業したら、ここに泊まるんです」と本人の声。

カプセルが映る。
映像が慄然と迫ってくる。

日本人弁護士

「法務省は過労死を年間300人と発表しているが、実際は年間一万人いるのです」


【続く】


 ドイツにはスキー場がほとんど無く こんな所でソリで遊びます

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