11. ドイツへの引っ越し/ドイツの家庭ゴミ | Bokensdorfのブログ

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国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます

■ ドイツの家庭ゴミ

ドイツは環境問題先進国だと言う。
日本でゴミ処理についての話題になると
必ずドイツの例が引き出される。

ドイツの家庭のゴミは、
プラスチック、
缶、
ペットボトル、
紙パック類、
金属、
ガラスビン、
紙、
生ゴミ、
その他
 と分けるようになっている。

こうすると本当のゴミがいかに少なかったか、が歴然とする。
(生ゴミとその他以外は全部再利用される)


日本では雑誌・新聞紙以外の紙は可燃物にしてしまっていたが(千葉県)
ドイツで分別すると、家庭から出る一番多いゴミは紙だと分かる。
捨てるゴミバケツの大きさが違うのである。
(ドイツではそれぞれ専用のゴミバケツに入れて回収させる)


また、バケツの大きさも各家庭のゴミの量で大きさの違うものを役場から買うようになっており、
当然、大きいバケツは高いし、
回収の回数を多くして欲しい家庭(月2回を4回にしてほしい等)はまた別料金。

これだとゴミを多く出すのはお金がかかることになり、自然とゴミの量も減る。
うまく出来ている。


プラスチックの容器は専用のゴミ袋(役場で無料でくれる)に入れるのだが、
『この袋をゴミ捨て以外に使ったら警察が来ます』とドイツ語で書いてあって、
妹(ドイツ人)がそれをみつけて『ドイツねぇ』と笑っていた。
(この妹はロンドン在なので見たことがなかったらしい)


ドイツがなぜゴミ処理に優れているかと考えると、
もともと得意だとか
きれい好きだから、
などというのが理由では無く、

そうさせる仕組みを作るのに優れている、という事が見えてくる。

もちろん個人の意識も教育によって高められている。
それも仕組みの一つである。


【続く】



 ドイツはどこに行っても美しい まるで「去年まで中世でしたか?」という景色
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