ホームレスに扮した社会実験で唯一助けて
くれたのは本物のホームレスだった。
お礼を渡したところ更に驚くべき出来事が
2022年12月05日

オーストラリアの人々は、
見知らぬ人にどれほど寛容になれるのだろう?
メルボルンで様々な社会実験を行っている
サミュエル・ウェイデンホーファーさんは、
その結果をTikTokに公開している。
ある実験では、
自らがホームレスに扮し
「お腹が空いているんですが助けてくれませんか?」
と道行く人に声をかけてみた。
多くの人が無視し、拒絶する中、
唯一、なけなしの小銭をくれたのが、
路上に座っていた本物のホームレス男性だった。
サミュエルさんはこれが社会実験であることを伝え、
お礼にとお金を封筒に入れて渡したところ、
その男性は驚くべき行動に出た。
男性はお金を自分の為に使わなかった。
スーパーでたっぷり食糧を買い込むと、
仲間のホームレスに配り始めたのだ。
メルボルンに住在住のサミュエル・ウェイデンホーファーさん(19歳)は、TikTokに540万人以上のフォロワーを抱える
人気のティックトッカーだ。
サミュエルさんは、
人と人が思いやり、助け合える世界を作りたいと、
様々な社会実験行ったり、困っている人を援助する活動を行い、TikTokに投稿している。
11月17日に撮影した動画は、
自らがホームレスに扮し、メルボルンの町中で
道行く人々に話しかけ、食べ物を乞うというものだ。
「お腹がとても空いているんです。何か食べたいのですが…」と話しかけてみるが、誰も立ち止まってはくれない。
無視するか、返事をしても「お金を持ってないから」と
言って足早に通り過ぎていく人ばかりだった。
ある男性を除いては...

唯一救いの手を差し伸べてくれたのは
ホームレス男性だった
サミュエルさんは、路上で座り込んでいる
本物のホームレス男性に声をかけることにした。
するとその男性は、
「食べ物は持ってないけど、少しのお金ならあるよ」と、
なけなしの小銭を差し出してくれたのだ。
サミュエルさんが名前を尋ねると、
ホームレスの男性は「トム」と名乗った。
ここで、サミュエルさんは自分はホームレスではないことを
明かし、やさしくしてくれたお礼にと、
励ましのメッセージを書いたメモと500豪ドル(約46000円)をトムさんに手渡した。
メモには「
あなたは今、疲れているだろうけど、夢があなたを待っている。いつか叶うと信じてる」と書かれてあった。
しばらくそのメモをじっと見つめていたトムさんは、
サミュエルさんに感謝の気持ちを伝え、互いにハグを交わした。

男性はもらったお金を仲間のために使う
撮影は一旦終了したのだが、その後足早に、
どこかへ向かうトムさんの姿を、
サミュエルさんはこっそり追いかけた。
トムさんはスーパーマーケットに入ると、
両手いっぱいに袋を下げて出てきた。
その後トムさんは仲間のホームレスの元へ向かい袋を渡した。
彼はサミュエルさんからもらったお金を
自分のためにつかうのではなく、自分と同じように
困っている仲間に食料品を買う為に使ったのだ。
突然の差し入れに驚いた仲間は、
トムさんと握手を交わし、感謝の気持ちを伝えた。

トムさんは、その後も仲間に食料品を配り歩いた。
トムさんから袋を受け取った仲間たちは、
とてもうれしそうだし、トムさんもうれしそうだ。

やさしさの連鎖が広がったのを見たサミュエルさんは、
トムさんの仲間を思いやる、利他的な行動にとても感動した。
トムさんを支援す支援のために寄付を呼びかけ
サミュエルさんは、トムさんに一部始終をみていたことを
話し、動画掲載の許可をとり、
さらにトムさんの人生を変える手助けをしたいと申し出た。
トムさんは、7年前に実家を出てから今までずっと
路上生活を送っているという。
そんな中にあって
彼は人に対するやさしさを持ち続けているのだ。
サミュエルさんは『GoFundMe』で寄付を呼び掛けたところ、目標金額の1万豪ドル(約92万4000円)を達成し、
現在、600人近くの支援を受けて、
1万12000豪ドル(約110万円)を超える寄付金が
集まっている。
これらの社会実験動画を通して、
人助けをしたいという気持ちを示しているサミュエルさんだが、
一部のユーザーからは「どうせフォロワー稼ぎ」などと
いった批判的な声も寄せられている。
だがサミュエルさんは、
「自分を嫌いな人のことは気にしません。
偽善と言われてもかまいません。
自己満足かもしれませんが、
誰かを助けることができたらそれで幸せなのです。
同じように思っている人が行動に移してくれるきっかけに
なってくれたらと思っています」と語った。
References:Heartwarming moment homeless Melbourne man pays stranger's kindness forward/ written by Scarlet / edited by / parumo
