ジジィが強制入院をする以前の主人はというと、「お風呂指導」こそしてくれてはいたが、汚れたオムツを素手で触る事はなかった。


昨年のいつのブログだったかに記した事があるが、入浴指導の際ジジィが脱ぎ捨てたオムツを足の先っちょでソロソロと転がして、隅っこに追いやっている姿を何度も目撃したものである。



私はというと、その頃ジジィのオムツが大量の尿を含み、一体どれだけの重量があるかと調べていたものだ。


「ね!すっごく重いよ!ちょっと持ってみ!」


「ちょっと、この臭いをかいでみてよ!」


そう言ってみても、主人はただ嫌そうな顔をして、


「いいわ!」


とだけ返事を返してきた。


そんな時、無性に腹が立った。でもそれを口に出して言うことはなかった。



クッソー!何で私だけが!息子だって私が言うと平気で素手で持ってくれているというのに!


心の中では、こうしていつも不公平さを感じていたものだ。




それが,、ジジィが「強制入院」で1ヶ月半病院に監禁され、その後退院して直ぐに交通事故にあってからというもの、見違えるように変わってくれた。


このところ会社へ出掛ける前にジジィのオムツを替え、下着も替えてくれている。今朝などはお漏らしが尋常でないらしく、下着、パジャマ、おねしょシーツまでもを取り替えて、私の所まで持って来てくれた。



夕食後にオムツを替える役割を自ら買って出てくれている。


「今日はどうだった?沢山してた?」


と聞くと、


「かなりの重さやったわ!」


そんな答えが返ってくる。


ずっしりと重くなったオムツをビニール袋に入れて、専用のポリバケツに入れてくれるなんて、以前ではとても考えられなかった行為である。



私一人に負担をかけさせまいとする主人の配慮が、とても有り難い。



事故に遭って退院してから、ずっと入浴出来ずにいたが、昨夜主人がバスタブに湯を溜め入浴指導をしてくれたようだ。



浴室でタブを洗う音が聞えてきたので、戸を開けて、


「おじいちゃんを風呂に入れてくれたの?

で、どうだった?

やっぱり汚かった?」


そう聞いてみた。


主人は苦笑いをしながら、


「前代未聞の汚れようやった!」


と言った。


「えぇ~、どんな汚れ方やったんやろ!

見てみたかったなぁ~!」


そう言ってお互いに笑い合った。


「前代未聞の汚れ」を実際に見てみたかった気もするが、想像に留めおく方が良いかもという気もした。




色んな点で協力的になった主人。「ありがとね。」と軽く感謝の言葉をかけるが、なかなか照れくさくて上手く言えない。

本当はもっとちゃんと向き合って、しっかりと感謝の気持ちを伝えなきゃいけないのだが・・・・・。



いつかきっと実行に移さなきゃね。