16年目 | 冒険航路舎

16年目

(やまもと)


こんばんは、やまちゃんです。


今日は、阪神淡路大震災から16年目の日でした。

地元の新聞やニュースは、先ずはそこから始まるんやけど、阪神間以外はどうなんかな?



僕は、兵庫県の西宮ってとこで生まれ、今もそこに住んどるんですが、そこは被災地でもあります。

うちから徒歩10分くらいのとこに「武庫川」って川があるんです。

ほんで、その川を渡ると、伊丹市、尼崎市になるんです。


震災の日の昼過ぎ、うちのオカンが武庫川を渡り、伊丹に住む叔母の家に安否を確認に行きました。

なんかね、みんな笑いながら洗濯もん干してて、オカンが「大丈夫やったん!!??」と興奮しながら叔母んとこに行くと、「あんた、なんでそんな興奮してんのよ?」と言われたそうです。


これは、僕も見て感じました。

ほら、水が無いので風呂を借りに叔母ちゃん家に行ったんですよ。

いや~ここまで違うんや!って思いましたもん。

で、西宮に戻ると、とにかく埃っぽいし、道は悲惨やし・・・


それくらいね、川一つで大きな差が生まれました。

もちろんね、伊丹駅はつぶれるし、倒壊した家屋も多数、被災された方もたくさんいてはるんですけどね。



うちの辺でも、沢山の家が崩壊して、生き埋めになった人も沢山いました。

埃臭いし、ガス臭いし、地下水が液状化現象で溢れてくるし・・・


当時高校3年生やった僕は、余りある体力を活用すべく、救助活動に明け暮れてました。

まぁ、そんな事でもやらんと、他にすることもないし、何となく落ちつかなかったんでしょうね。

この手で、随分と遺体を担ぎ出したもんです。




そんな事も、もはや遠い過去であり、過ぎ去った思い出です。

でも、こうして思い出すと、やはり生々しい感覚が蘇ってきます。


たまたまあの朝、僕は早く起きてたんですよね。

だから、地震が起こる一部始終を、今もキッチリ覚えています。

地震が終わっても、あれが地震だったと把握するのに時間がかかりました。

それくらい、未知の体験でした。


自室もワヤクチャになってました。

何とか部屋を出て、家族の安否を確認すると、みんな無事でした。

ほんで、一安心して便所に行ったんですよね。

ほんなら裏の家のあるとこから、なんか呼び声っちゅうか叫び声が聞こえるわけです。

で、小便しながら小窓を開けると、そこに見えるはずの家がないんですわ。


「はい??」

と思いながら、よく目をこらすと4軒の家がペシャンコでした。

で、そこから這い出た兄ちゃんが、家族を呼ぶ叫び声やったんですよ。


そっからがまぁ大変でしたよ。

「こら大変じゃ!」と、助けを呼びにチャリに乗って(当然電話は不通)、15分くらい行ったとこにある消防署に向かった僕は、その道中で「なんじゃこりゃ~!」な状況を目の当たりにしました。


家はあちこちで倒壊、街路樹は倒れとるわ、新幹線の高架も落ちてるわ、道路では車がぶつかりまくってるわ、寝巻き姿の人達が混乱状態でウロウロしてるわ・・・

ほんで、消防署に行ったら行ったで「職員はみんな出動しているので、今は自分達でなんとかしてください!」と、これまたやや混乱した口調で言われるわ・・・



そんな事から16年もたちましたよ。

あぁ、生きてるよな~ってシミジミ思います。


社会的なルールやシステムなんて、たかが一撃の地震で崩壊ですよ。

所詮そんなもんかいや!とくそガキながら思いつつ、それは今も大して変わってません。


大切なのは、そういう作られたものではなく、もっと本質的なこと・・・

そうですね、例えば「それでも今生きている!」なんてのが、一番大切なことなんじゃないかな~って思うわけです、ハイ。


目を閉じて「おやすみ、また明日~」と寝て、次の朝に「おはよう!」と、起きられることが「当たり前ちゃう」と言うことを体験するとですね、ちょっとひねくれてくるんです(笑)


「当たり前だ!」「常識だ!」なんて単語がありますが、それらのどこまでが常識で当たり前なんでしょうね?


僕が感じた当たり前や常識ってのは、生きのびた人が「今自分が出来ることをしている」と言う当たり前だったり、そんな災害時でも「喧嘩や盗難などが起きる」という当たり前。

つまり「みんな生きるために必死であり、そこから対立や協力が自然発生する」と言うことですね。



誰かが段取りしたり、「こう決められているから」と言うものではなく、その瞬間瞬間に自然と必要なことが生まれてくる。

そんな事を学んだ僕が、今はこうしてブログを書いたり、医療人として人の命に触れたり、または芸の世界で自らの命を表現したりしている。

これがなんとも面白いことです。

また来年も、ここでこうして震災の思い出話が書けるでしょうか!?



ではでは。



やまもと