お前の握手には「愛」がない!! | 冒険航路舎

お前の握手には「愛」がない!!

(やまもと)



こんばんは、船長やまもとです。

昨日は、コンビニでワンピースを立ち読みして燃え、夜にエクスペンダブルズを見て燃えました。

最高に熱い、いい一日でした。



そんな僕のアクション人生は、スーツアクターから始まりました。

遊園地などでヒーローショーをするのが主な仕事です。

大阪の○○ーとか、京都の○○○とかが主な現場。


こういうチームは全国はもちろん、大阪にも結構ありまして、その中でも付き合いのあるチームってのが幾つかあります。




ある年のこと。

幾つかのチームと合同で、広島のホテルでヒーローショーをしました。

かなり大きなイベントでしたよ。

うれしいことに、僕も声をかけて貰えた訳です。


こういうショーは、終わるとサイン会や握手会、写真撮影会ってのがあります。

サインを書くのは、レッドの役目で、それ以外のヒーローは握手なんかをします。

当然僕も握手をしていたわけです。


ショーは、大体30分~40分です。

短いですが、結構体力を使います。


握手会も終わり、ホッと一息つこうかと思ったら、

「おい山本!ちょっと裏に来い!!」

と、一人の先輩に舞台裏に呼ばれました。


この先輩は、他のチームのメンバーで大先輩なんですが、何かと交流があって仲良くしてもらっていました。

その先輩に呼ばれ、裏に行ったわけです。



「お前!今の握手はなんや!!今のお前の握手には愛が無い愛が!!」

と、パッと言われました。

立ち回りがどうとか、芝居がどうとか言われるもんだと思ってたから、これには参りました。

「ガァァビ~~~~~ン!!!」

と衝撃を受けました。



そうなんです・・・そうなんですよ。

ショーで疲れた僕は、握手をする際に気を抜いていました。

もちろん、ヒーローとして立ってますし、握手もちゃんとするし、カメラを向けられるとポーズもきります。


しかし!!

「あぁ、しんどいな~。早く終わらんかな~」

と思っていたんです。

それを、その先輩は見抜きました。



ヒーローってのは表情はありません。

しかし、そういう事ではなく、内面の感覚、心、思いってのは外に現われ、表情の無い顔に「喜怒哀楽」を示すようになります。

その内面を、先輩が見抜くという事は、そこにいた子供たちにも伝わっていたはずです。



僕が疲れただのどうだのは、子供たちには一切関係がありません。

子供たちにとっては、憧れのヒーローなんです。


「俺は、なんて事をしてしまったんだ・・・」

と、その瞬間後悔しました。

先輩はそれ以外何も言わず、僕の背中をバシッと叩いて去っていきました。



その次のショーの後、やはりサイン会があります。

汗だくで疲れていましたが、僕は子供たちに向き合いました。


「愛のある握手」ってのがどんなものか、僕にはサッパリわかりません。

だから、ヒーローとして、子供たちの憧れとして、心をこめてガッチリ握手をしました。

面白いもので、疲れなんて吹っ飛んでました。



やがて握手会も終わり、楽屋に戻ろうとした頃。

さっきの先輩が僕の顔を見て、何も言わずに「ニヤリ」と笑いながら、肩をポンポン叩いてくれました。

何も言わずにそれだけでしたが、危うく僕は泣きそうになりました。



そんな体験も、今の僕の肥やしになっています。


ちなみに、それ以来僕はショーよりも、その後のサイン会の方が好きになりました。

理由は簡単です。

直接コミュニケーションが取れるからです。


どんな仕事をしようと、誰と会おうと、どこで何をしてようと、心の声、心の状態と言うものは、表に出て現われます。

一つの情報として、外に向けて発信されています。

そうして、他のものに影響を及ぼす可能性があるのです。

逆に、誰かの発する情報を、我々は知らず知らずに受け取っているのです。

電話やメール、このブログだって同じことです。




ニコニコ善人面していても、中身が違えば人は違和感を感じます。

どうやら、そういうもののようです。

それだけで済めばよいのですが、中にはそれを利用する輩もおります。

そういうものを、自分の感覚で取っていってもらいたい。

そう思うからこそ、こういう記事を書いているのかも知れません。


自分を偽らず、体験から気づいたこと、割り出せた事だけを書いていきたいと思っています。



今の僕の握手は愛があるのか?

今の僕の鍼には愛があるのか?


この僕の記事には・・・