三者面談当日。

 

朝から、重苦しい気分。

病院からもらった葛根湯は、空腹時に服用するので、朝食前に飲まなくてはいけないのですが、薬を飲むと吐いてしまいそうで、飲むまでにすごく時間がかかったり。

なんだか、お腹が緩くて、家を出るまでに何度もトイレにいったり。

 

電車に乗ったら、やたらと汗が出て、ハンドタオルをもう一枚持ってくれば良かったと思うほど。

 

それでも、会社に行き、午前中はそれなりに仕事をこなし、お昼休みと同時に早退して、長男との待ち合わせ場所へ。

長男は20分遅刻ガーン

途中、長男はバックレる気なんじゃないかという、更なる不安に苛まれたりもしましたが、無事合流できて、学校へ。

 

思った通り、担任は、長男に意見を言うでもなく、説得するでもなく、現在の状況(出席率とか、成績など)を説明してくれました。

長男は、はなっから、「学校を辞める」という姿勢。

 

それでも、誰も自分の考えを主張するわけでもなく、長男の気持ちを確認しつつ、ゆるゆると話し合いがスタートしました。

 

担任は、長男が学校を辞めない方向に話を進めていたけれど、それでも、強引に説得しようとしたりすることもなく、「●●君が辞めたいというのなら、僕が引き留めることはできないけれど」と、長男の意思を尊重している(?)姿勢も崩さず。

 

私は、その空気感の中で、「長男から笑いを取る」ことを目標にしました。

 

途中、担任が何度か長男に気持ちを確認しましたが、「辞める」という答えしか返ってこず。

 

でも、ゆるゆるとした感じが良かったのか、

 

私「学校を辞めることで、一番不安なのは、本人だと思うんですよね。」

担任「そんなことは無いですよ。僕も経験があるからわかりますけど、本人は、案外そんなに不安じゃないですよ。」

私「(長男に)そうなの?」

長男「うん。」

私「え~~ガーン マジかっ!」

長男「(クスッ)にやり

 

と、少しずつ長男から笑いが出始めました。

 

それでも「辞めたい」としか言わない長男に、担任が仕方なく、退学用の手続き書類を準備した後も、再び、ゆる~い感じで話が始まり、徐々に長男もクラスメイトの話などし始め、長男が何かを話すと、それに対して、担任も具体的な回答ができるので、なんとなく、ゆる~い感じの会話から、長男に続ける気持ちがあるなら、学校側としては、こういう対応が出来るよ、という具体的な話に進んだのでした。

 

そして、結論を出すこともなく、担任が

「明日(金曜日)は、僕が学校にいないから、来てもらっても申し訳ないので、辞めるにしても、続けるにしても、月曜日の●時●分に、ここに来るって約束してくれない?」

と、話を振り、長男も月曜日にもう一度学校に来ることを約束してくれました。

 

最後に、

「私の経験を押し付ける気は無いけれど、辛いからって辞めて、新しい環境で、リスタート!頑張ろう!って思っても、しばらくすると、また辛くなるんだよ...。環境や、人間関係の問題じゃなくて、結局、自分の問題なんだよ。ここで、一回頑張って、越えて欲しいって思う。少しずつでも、越えて行くことで、自分の問題が少しずつ薄まって行くと思う。」

と言いました。

 

こういう言葉も、緊迫していたり、煮詰まっていたりしている状況では、簡単に弾き返されてしまうけれど、少し笑顔で、少し緊張がほぐれた状況であれば、少しだけでも受け止めてもらえるかな...と思ったので。

 

帰り道、長男に

「学校側は、ちゃんと学校に残れる選択肢を準備してくれてたよね。選択肢は、一つよりは二つ。二つよりは三つ...、一つでも多い方がいいと思う。せっかく残った選択肢を自分からバッサリ切るのは、勿体無いかもね。」

と言うと、

「うん。」

と言ってくれました。