学力テスト学校別成績公表、形態に温度差 桶川市「保護者と共有」
全国学力テストの学校別の成績公表について、桶川、東松山、加須、鶴ケ島の4市と横瀬町が成績を公表する方針を決めたことが25日、埼玉新聞社の調査で分かった。
全国学力テスト
4月の調査では鶴ケ島市と横瀬町のみが公表する方針を示していた。「市民から問い合わせがあれば検討したい」などと答える教育委員会もあった。
結果の発表に伴い、あらためて各市町村に聞いたところ、「検討中」としていた桶川市が教育委員らの意見を踏まえて公表することを決めた。同市教委は「全国規模の調査なので、成績を分析し各学校の取り組みや授業改善などに活用できる。保護者や地域と情報を共有、連携を深めるためにも公表すべきだ」と判断した。
全国学力テスト
同市教委の前島富雄教育長は、県教育長を務めていた時(2010年4月~13年7月)から「全国で行われるのだから、有効に活用する方法を考えるべきだ。公表を通じて子どもたちの学力・学習状況の実態を保護者、地域住民が共有し、さまざまな教育の工夫や改善につなげていくのが望ましい」と公表に前向きな考えを示していた。
教育委員らの議論の中では「競争をあおることになるのでは」との不安の声も上がったが、公表そのものへの異論は出なかったという。公表の時期は未定だが、各学校や市教委のホームページにも掲載する考え。
全国学力テスト
「検討中」だった毛呂山、越生両町は学校の序列化などを懸念し、公表しないことにした。「公表しない」と答えていた教委の中でも方針を見直したり、検討したりするところが出てきた。東松山市はデータを分析し、数値としてホームページで公表する。
加須市は「数値は出さないが、文章の形で分析内容を学校別に公表する」とし、坂戸市も「市民から問い合わせがあれば慎重に検討したい」と柔軟な姿勢を見せた。深谷市は各小中学校ごとに公表するよう通達した。
さいたまや川口、川越市などは方針を変えず、主に学校間の序列化や格差意識の拡大などを危惧し、公表しない。
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