するとマスターの昔からの友達に偶然会いまして、その齢60くらいの方がこっちのテーブルに来ました。
『こいつはこの辺をでバイクをウイリーで飛ばすクレイジーなやつだった』というマスターによる彼の紹介に始まり、彼らの若かかりし頃の昔話になりました。
当時プノンペンでNO.1のギャングスタがいました。
そいつは人の妻だろうが、彼女だろうがさらって連れていくような極悪人だったそうです。
(北斗の拳の世界みたいって思いました。)
ある時マスターの友達がボコボコにされました。
『みんなそいつを恐れて私に言わなかった。でも、こいつは私にそれを伝えに来た』と。
『それを聞いて、怒った私は家に帰り日本刀を持って、彼らの溜まり場へ向かった。』
『Like 座頭市』
と日本刀を抜くジェスチャーを見せて、無邪気に語っていました。
(北斗の拳の世界を確信しました。)
そして相手に近付きマスターは首に斬りかかろうとしました。
しかし、その瞬間バイクの運転手が走ってきました。
ここで相手に斬りかかると、運転手にも当たってしまいます。
『ギャングスタは死んでもよかった。
しかし、運転手が死ぬのはよくない。』
その後首は斬らなかったものの、逃げる相手の肩は斬りつけたそうで、
『私はギャングスタではない。
ただ悪いやつが大嫌いなんだ』と語っています。
65歳を超えたおじいさん2人が懐かしそうに昔話をする姿を見て、朝から暖かい気持ちになりました。
と同時に、もしかしたら自分は恐ろしい人のもとに住み込みで弟子入りしてしまったのではないかと考えてしまいました。

そんなマスターも今はお茶目なおじいちゃんです。
写真は人にもらった子犬の毛色が金色というので『Gold』と名付けて可愛がるマスター。