暑い日が続いておりますね。

夏休みも3日目のお昼時。

カオルのラインが鳴りまして。



「今からめし行かね?」



サッカー少年ハルトからの

急な「彼氏み」お誘いに、


「おまっ…!!」


と狼狽える母ちゃんを尻目に。



「塾だからごめん。また誘って。」



秒で断っているカオルさん。

…え?、

…ええええ?!!



ハルトが急に漢になってるし

カオルは相変わらず女子力ゼロですし。


おばちゃん、ついて行けないです…



↓映画「バズライトイヤー」のロボ猫をママの愛猫イブリンに加工しよう大会。


↓イブリン原体。不動のトップ画。いやーイブ子可愛いわ。





…で。

剣心君の続きです。


※ここまでの経緯はこちらに。

※今回もひたすら身長治療の話です。




「低身長治療」に関して。

現代では大まかに分けると、

下記の内容になってくるかと思います。



①成長ホルモン注射

効果:成長促進をホルモンで直接補う

内容:毎日自分で注射を打つ

費用:20万円〜30万円/月(自費の場合)


②プリモボラン服用※男子のみ

効果:男性化を進めつつ骨年齢は進めない

内容:毎日服用

費用:3000円/月程度(自費)


③リュープリン注射

効果:二次性徴を抑え骨年齢を進めない

内容:月一回注射

費用:7万円/半年程度(自費)



そしてこれらは、

「どの医療機関にかかるか」で

概ねの内容が変わって来る部分があります。


つまりは。

どの治療も正解はなくて、

デメリットの可能性はゼロではなくて、

それでいて効果はあるのです。



これは悩みました。

剣心の場合、今すぐ集中して①の治療、

というのがSGA性低身長のガイドライン

にも提示されておりまして。

それ以外は考えていない、

というラインから検討に入ったのですが。



セカンドオピニオンで訪れた

主治医の考えはこうでした。


「この人の成長ホルモン分泌量は人並み以上。

 そうやってずっと、

 自身のポテンシャルで頑張って来ている。

 そこに成長ホルモンを追加するのは

 本人のポテンシャルに対して過剰。

 今はまだ思春期にも入っていないので

 もう少ししてから中3くらいまで、

 ②のプリモボランで骨年齢を抑えながら

 本人の力で成長させてあげるのが自然。」



これはまさにごもっともだとは思います。

この先生、カオルに対しても



「ものすごく立派な大人の骨ができています。

 申し分ないですよ。健康体そのもの。

 背が低いから何ができないって事は

 ないですからね。

 お腹の中にいる時から小柄になるよう

 運命づけられてしまったのかもしれないけど

 こんなに丈夫で健康な身体に育って、

 それだけでもすごい事です。」



とコメントしてくださいました。

もう、その場で泣きそうでした。


なので、

この主治医の先生のご指示通り、

剣心に対してはプリモボラン一択で、

それでも良いのかもしれないのですが。


プリモボランはいわゆるドーピング剤、

筋肉増強剤でして。

「男性化」を進めるクスリです。

副作用としては、

ニキビ、体毛の増加、声が低くなる、

筋肉質な身体になる。

などがあり、それこそ急に「漢」に

なっていく部分です。

本人の精神的な負担が、少し心配です。



リュープリンは逆で、身体を幼児化させます。

女子の場合は早すぎる生理を止めるのに

有効的だったりするようです。

副作用としては、骨は少しだけ

弱くなるかもしれない、

という面と、成長を遅らせるので、

単体では背は伸びにくくはなります。



そして、成長ホルモン。

実は、最初に罹った自費診療専門の

都内の整形外科では、

モデルや芸能人を目指す子が

普通に成長ホルモン治療の為に

通っている姿が見られました。


既に160センチ以上の子達です。


しかしそこの先生に、

カオルはほぼ出来ることがなくて

申し訳ないがやめておきましょう。

剣心もこの状況だと一度内分泌の方を

診てもらってください。

ただ、成長ホルモン注射で160センチ以上

狙うのは、確実にできはしますよ。


と、セカオピをご提案されました。



そこから成育医療センターに相談したり、

今の主治医に相談したり、

自分でも調べてみたりと、

悩みに悩みまくったのです。



どう調べても高額以外あまりデメリットのない

成長ホルモン注射を始めるか。

主治医の言う通り、本人のポテンシャルに

もう少しかけてみるのか。



我々が出した結論は、

「主治医に従ってみよう。」

でした。



理由としては、

一つは無治療になってしまった

カオルとの差異です。

これは生涯カオルを苦しめるはず。

あまり拡げないでおく事も

先に死ぬ親としては配慮が必要です。


そしてもう一つ。

これは、主治医には特に話していない

私の血流の特性です。

父方の家系が長寿家系でして。


曽祖母97歳大往生、

祖父101歳、最後は風邪をこじらせ

亡くなりましたが、

直前までピンピンしておりました。

祖母96歳、こちらも畑仕事など

最後までこなしておられました。


水の如く酒を飲む習慣があるに関わらず、

今のところ親族に癌や脳系の疾患が

一人もおられません。


そして、小柄な家系です。


つまり。

循環器的な優位がありはするDNAなはず。

(ミトコンドリアも多いのでは?)


というのが、

私と父の間での結論なのです。

その父も今73歳ですが、

見た目50代かな?というほど若々しいです。



ある意味、

手を加えていないカオルも

私の父と大変似ているタイプです。

長寿は狙えるはずですし、

現段階でほぼ寛解しつつある喘息を

除けば恐ろしく丈夫な体質です。


今でも十分に成長ホルモンの出ている

剣心に成長ホルモンを追加する事で、

それらのバランスが崩れるリスクは

やはり、ゼロではないはずで。


もしも癌になった時。

「やはり、あの時の…」

と思わなくないのかな、と。


そこはもう、主治医のお考えの通りで。


今はまだ甘えん坊でコアラみたいに

くっついて来る剣心ですが、

プリモボランで急に「漢」になる変化は

要注目でございます。



そんな訳でございました。

剣心君9歳6ヶ月。

しばし様子見となりましたが、

治療開始後はまた経過をば。



↑二人で蟻を観察している。

カオルは思春期を風のように

通り過ぎてしまっているのですが、

「女らしさ」はどこに置いて来たのでしょうか…



そういえば。

愛猫イブリンも小さかったなぁ。

一生小さくて、

一生愛らしかったです。


やはり小柄な父は、

「俺の介護は楽だぞ〜」

言うてはります。



堂々とした人生を、

子供達には送って欲しいです。



さて。日曜日。

読書感想文に手をつけます。

よい一日をお過ごしください。