http://jp.youtube.com/watch?v=f3MDZLmrLB8
「変態は愛だ」
凄まじい破壊力に
これはもうひれ伏すしかない。
「時計じかけのオレンジ」に匹敵する衝撃作
という前評判は嘘ではなかった。
今年これを超える映画が現れる気がしない。
初めてキューブリックやタランティーノを見たときに感じた
脳髄をエグられるような異次元トリップ感覚。
もうなにから書いたらいいのかわからないぐらいに
幾多もの愛が込められた素晴らしい映画なのだ。
日本映画最長ともいわれる上映時間237分の超大作であるが
序盤から心が震えるほどの凄まじい展開に
全身は打ちのめされ脳内アドレナリンは大爆発、
次第に終わらないでくれ、もっとこの世界に心酔させてくれ、
４時間じゃ足りない！俺の愛はもうむきだしている！
という多幸感すら感じるほどにまでに魅了される。
そしてネットで見かけるどの評価を見ても
一貫しているのはこの映画の鑑賞における
体感時間は一瞬ということ。
４時間という長さをまったく感じさせないほどに
皆、むきだしの世界に惹きこまれてしまう。
特に劇中、絶妙なタイミングで流れるゆらゆら帝国の
サイケデリックなロックサウンドは雷に撃たれたかのような
失禁鳥肌もので終始、涙が頬をつたうほどに大興奮。
役者も全員神がっかていた。
主要人物の２人がアイドルあがりで
特に主役は映画に出演したことのない
エイベックスダンスグループのＡＡＡメンバー西島隆弘なので
なんでＡＡＡなんだ！
ＡＡＡなんて仮面ライダー電王だけで十分だよ！
なんて思う人もいるかもしれないが
今作を見ればその考えは一変する。
スタイリッシュな盗撮アクションを再現し、
イケメンなので女装も違和感なし、
どこか貧弱で童貞臭の漂う
善人ピュアを体現できる演者なんて彼しかいない。
演技も秀逸で「イージャン！イージャン！スゲージャン！」
と叫びたくなるほどに素敵な演じっぷり。
ニルヴァーナ、カートコバーン以外の
男を信用できないヒロインヨーコ演じる
満島ひかりの熱演も賞賛に値する。
主人公が命を賭けてまで助けたいと思わせるのに
十分納得できるほど魅力的。
美しく力強い佇まいに誰もが惚れてしまう最高の女。
新約聖書の一説を１カット長回しで叫ぶシーンは映画史に残る。
満島ひかりは女優として確実に大成するだろう。確実に！
そして「俺たちに明日はないッス」で処女喪失娘を演じた
安藤サクラは美人というタイプではないのに
性的欲求を惹き出させられる妖美な女だ
。
今作でも安藤サクラは主役達を
喰うほどの圧倒的な存在感を見せつけ
現若手女優の中で狂気的な演技をやらせたら
彼女の右に出るものはいないであろう逸材。
将来日本ナンバー１ホラー女優間違いなし。
他にも淫乱女の渡辺真起子、
性に翻弄される神父の渡部篤郎、
病的なキチガイサディスト板尾創路、
ＡＶ会社社長の岩松了など
どうしてここまでの最高の適役が集結したのか、
これは奇跡だ！
ああ、たまらない映画、
ロックにパンツにバイオレンス！
さらに淫乱女、制服、女子高生、銃乱射、
ゆらゆら帝国、美少女、女のオナニー、
入浴、カルト、義理の妹、レズビアン、ＡＶ、日本刀、
パンツにパンティにパンチラリズムの芸術！
間違いなくパンツは正義！パンツは愛だ。
変態であるが故の変態だからこそのピュアな真実の愛。
数千もの映画を見てきても
かつてこれほどまでに興奮させられた映画はほかにない。
この映画には俺の好きなものがすべて詰まっている。
これは俺のための映画だ！
そして自分は変態かもしれないと思っている男の子、
変態だと罵倒されたことのある男の子、
男を性欲の塊だと思っている女の子、
変態が嫌いな女の子、
そんな子達はみんな「愛のむきだし」を見ろ！
すべての答えとホンモノの純愛はこの映画の中にある！
★１００点
（世間での絶賛の声は本物、これはものすごい映画。
どうしても見たかったので
漫画を売りまくり金を作って見に行った価値があった。
嘘か本当か知らないが
ＤＶＤ化されないみたいな噂もあるので
絶対劇場で見てほしい。
休憩を入れれば４時間以上の拘束で
鑑賞料金も2500円と高額だが
人生観を変えられるぐらいの伝説の作品。
これは間違いなく世界で評価される）