ちらしの裏
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事実なのにミスリード?数字はうそをつかないが、見せ方次第で受け方は大きく変わる

算数の問題です。

100円のものを仕入れて、10%上乗せして110円で売ります(100×1.1)。経費は9円でした。利益は1円(110円-109円)です。

仕入れ価格は物価上昇で110円になりました。同じように10%上乗せして(110×1.1)121円で売りました。経費も増えて16円になったので、利益は5円です。

暴利をむさぼった、といえるかは考え次第ですが、利益は5倍になったのです。

で備蓄米のニュース。

「社名明かさないが…」小泉農水相「対前年500%利益の卸も」 コメの流通「複雑怪奇」 - 産経ニュース

どのような意図の発言かはわかりません。しかし、これが事実としても、(農相の意図は計り知れませんが)結果的に我々の感情はミスリードになってしまった可能性は高いという面から言えば、適切は発言か疑問がわくところです。

いずれにせよ、詳細を見ていないので(見ても(笑))わかりませんが、500%(5倍)だけみて「ふざっけんなー!」の判断は早計です。

一般的に経費はそこまで急激に増えませんので、利益率が低いほど、理論上このようなケースはあるでしょう。(逆に減らすのも大変です…)

 

みんな苦しんでいるのだから、10%ではなく同じ額(今回のケースでいえば10円上乗せ)で行くべきだと思う方もいるでしょう。

人間は欲深いですから、どうしても利益が欲しいですし仕入れが高くなるというのは売れなかったときの分リスクも高くなります。‥‥そういう面も鑑みて、ご自身ならその判断できますか?

最近特にネットを見ると自身の立場におきかえるとどうなのか?という視点がやや少ない気がします。そしてネット社会は特定の人、組織を敵とみなすとどんどん膨らんで顧みられることが少ない気がします。

(ただ自身におきかえればおきかえるほど必要な批判もしにくくはなりますね…)

 

卸売りが必要かそしてそれはどこまでか、(5次まであると出てきましたが)多様な意見はあると思いますが、通常と同じような商行為を行っただけで、こういうケースはあり得ます。

ちなみに卸売の必要性については、こんな意見もあるそうです。

卸売業ってなぜ社会に必要なのですか?卸売業のメリットをわかりやすく教えて下... - Yahoo!知恵袋

 

ちなみに、ネットでみたところ、卸売業の平均粗利は15%とか

粗利・粗利率とは?計算方法や業種別の平均、増やす方法を解説 | マネーフォワード クラウド

例えば、農家から1600円/1Kgで購入して卸売が5次までまである?とすると、1600円×1.15(を5回)かけると3218円、2200円で農家から購入すると同じ計算式で4424円。

ネットとかで不安が増幅する現代。ちょっとパニック的な状態になっているようなので(業者はある面では個人より必死でしょうし…)、ここから上振れになることもあるでしょうね…。

と考えれば、売り惜しみとかでなくても米価格が5kg5000円もまああるのかなと・・・ひょっとしたら誰かが悪い!とは言い切れないのかもしれませんね。

 

最近一歩引いてみるというのは、消費者としても主権者としても大事なことだと感じます。

悪い事象は急激に表れる

 最近ネットを見ていると「物価高はわかるが、1年で米が2倍になるなんてありえない」という意見をよく見かけます。

 私もスーパーいって高いなあと思います。ってかそれ以前に売り切れが確かに多い。

しかし、急にこんな状態に?というのは、これから多発していくんだろうなと思っています。

思えばコロナ直前のあたりでした。人余り的な状態から急速に人不足が拡大している様相を示したのは。

コロナでうやむやになったような印象でしたが、最近になってバス運転手不足で廃便といったニュースをはじめをはじめ驚くほど広がっています。

多分、労働者の高齢化などで今までだましだましやっていったことがいよいよ無理になっていくんでしょうね。

下水道の陥没もありましたが、下水管の更新問題だって、一部では語られていました。金不足、技術者不足と。

今まで見て見ぬふりして(それは政治や行政の問題ですが、最終的に主権者である国民の責任です)、低価格をよしとして買い叩いて、供給側の能力を棄損し続けた結果の付けが急速に表れ、代償を求められるのでしょうね。

財源は税しかない

 財源についていろいろな説が出て素人には理解に苦しむ今日この頃です。

特に、国民民主党が「減税」あるいは103万の壁を主張して、自民党が財源に言及したあたりから、ネット界隈では顕著になっています。

こんな感じで類型化されているようで。

① 国は通貨が発行できる(から返済のために発行することができるので)から、税ではなく国債で対応すべき。

② 国は膨大な資産があるため、バランスシートで考えれば問題ない

③ 国債は国から見たら負債になるが、購入者(日銀を想定してる?)の資産になるので問題ない。

なので、減税して不足分は国債の発行で対応すべきでそれを悪の権化である財務省がそれを拒んでいる、とか。

税は財源ではない(社会調整のためである)、との論も最近よく見ます。

 

こういうのをみると自分は直感的に「うまい話には裏がある」と感じますし、さらには騙されることへの警戒に近いものがあるのかもしれません。

これを感覚的に理解するには、自分に置き換えると理解しやすいです。

知人が、あなたにお金を借りにきました。すでに結構な金額を貸しているので断ろうとしたところ、知人はこう言いました。「あなたは私に貯金しているようなもんだから。資産が増えているのだから問題ない」と。あなたは問いかけます「借金をちゃんと返せるのか」と。知人はこう答えました「いざとなったら、臓器を提供すれば金になる」

 

・・・これ貸す人がいるのか疑問です。

 

そして国債の購入者は善意ではなく、儲けるために購入しているわけでなおさら貸そうとしないでしょう。

しかしこの手の主張をする方は、国は通貨を発行できるから、個人と同じと考えてはいけないといいますが根幹は同じです。この状況で利益が上がると判断して国債を購入するのか。

 

確かに①の通り国は通貨の発行ができますが、それを制限なく行うことは通貨(つまりは日本円)の価値を下落させ物価の上昇を伴います。

そして②バランスシートの資産は売却(あるいは担保に)してもいいものか。以前一部で話題になった水道の民営化やダム、国道も資産に含まれているのでしょうか。売却なんてことになったら、水道料金が通行料が購入者の言い値になって生活は大混乱です。③は返されたときの価値が担保されてこそ。額面通り償還されても、円は紙くずだったでは意味がないのです。

 

 しかし、国債はまだ安定を保っているようです。まだまだ(何なら無制限に)いけるような誤解をさせてしまうほどに。

その理由は一つです。国が(強制的な)税の徴収権があるからです。そしてそれはまだ国債の価値を担保してくれると判断されているからです。つまり、強制的に国民の資産を徴収できる権限を有することが最終的には国債の価値を担保しているのです。

 しかもこれは国内だけでなく、(今まさに円安に苦しんでいますが)海外との関係もあります。日本は多くの資源を輸入している。そこで国が円が信用されなくなったらどうなるのか。

 

まあど素人なんで間違っていればいいのですが。

ジリ貧を避けようとしてドカ貧に陥ることのないように。

 今から見れば、無謀としか言えない太平洋戦争。

 しかし、始まったとき庶民は(勝利もあって)拍手喝采だったという。それは中国との戦争が泥沼化し、世相も鬱屈としたなかであったからだろうか。

 実際、軍部の中でも悲観的な判断をしていた人もいたのだが。

 表題の言葉は戦前、昭和天皇も交えた会議で、元首相である米内光政の発言である。

 我々は、1日に3万5,000回の決断をしているという。しかし、時に追い込まれた時、自分が被害者であると感じるとき、焦っているとき、より誤った決断をしてしまう。

 今、自分たちの決断が過度なバイアスにかかっていないのか、フェイクニュースやエコーチェンバーがあふれるネット社会にあって、表題に陥っていないか現代こそ改めて必要になろう。