飛行機の中というのは意外と面白い出会いがあったりする――――――
パキスタンからバングラデシュへと向かう飛行機の中、
私の座席隣は30歳前後の小動物系の顔（気の小さそうな顔）したパキスタン人男性だった。
そして、機体が離陸してチョット経った頃、どこからともなく現れた乗客の1人が私の頭上の
荷物入れを開け、荒々しく何かを探し始めたのだ。
（ お願いだから私のカメラやPCが入ってる重たいカバン、落とさないでぇぇ‥‥ ）
と、今にも落ちてきそうな自分のカバンを心配していた時。
頭上にカバンが落下してくるような錯覚に陥り、私は咄嗟に自分の頭を手で覆って縮こまった。
※カラーシュ族の女の子
しかし、私の体への衝撃は何も無く‥‥恐る恐る目を開けて上を見てみると！！！
でも、まー、実際にはカバンは落ちてこなかったのだけれども、私と一緒にカバンが落ちてくる恐怖の
錯覚を一緒に共有してくれた（ しかも私の頭を守ってくれた ）彼に私はアイコンタクトがてら
（ ビックリしたね～！！でも、ありがとうね！カバン落ちてこなくてホントに良かったね～！ ）と
ハハハ～って笑いかけてみた。
が‥‥彼は無表情。
しかも、無言で自分の席へと着席した。な、何なんだ、この温度差は‥‥！！！
アフリカ人だったら間違いなくココで「マジ驚いたぜ～！」と言わんばかりに一緒に笑ってくれたりして
仲良くなれちゃったりするんだけど、この彼とは会話も生まれなければ、それ以降、目も合わなかった。
それから暫くして、機内食が運ばれてきたので私は黙々と食べていたのだが――――――
ご飯がパラパラしているせいか、それとも、私の食べ方が悪いのかは分からないが、
米 粒 が 次 か ら 次 へ と ポ ロ ポ ロ と 私 の 膝 へ と 落 ち て い く 。
私はその米粒をチマチマ拾っては食べ、また落ちては拾い、それを食べ‥‥を繰り返していた。
※カラーシュ族の女の子
すると、いきなり隣の席の彼が食事の途中でスプーンを置き、自分の座席の前のポケットをガサガサと
漁り始めたので何をするのかと横目で見ていたら‥‥
よっぽど彼は隣でポロポロと米粒を落とし続ける私の姿を見ていられなかったんだろーね。
一応、お礼は言ったのだけど、もー、恥ずかしいやら、可笑しいやらで笑いが止まらなかった私。
だけど、彼は相変わらず無言！そして、無表情‥‥。
何故、彼がココまで無表情なのかがスッゴイ気になりつつも‥‥
その後も私はポロポロと緊急時のしおりに米粒を落とし続け‥‥
（ さー、しおりに落ちた米粒を片付けて、彼にしおりを返さなくっちゃ！ ）と思ったその瞬間。
何とも素敵なタイミングで彼がサッと私の膝下のしおりを取り、
私が落とした米粒までをもキレイに片付けてくれたではないか―――――――ッ！！！！
私は彼から言葉が返って来ないことは承知の上でお礼を言った。
すると、初めて彼がクチを開いた。
「 ネパール？ネパール？‥‥ネパール？ 」と。私の顔を指さしながら。
だから私は「 ジャパニーズ！ 」と答えたのだが、その瞬間、これまでズット無表情だった彼が
目をまん丸くして「 ジャパニーズ！？！？！ 」と大声を出した。
そして、周りのパキスタン人も「 お前ジャパニーズなのか！？」と言わんばかりの目で私のことを
ジロジロと見始めたではないか‥‥。
う―――――――ん。
あの彼の驚きようは「 日本人はこんなにも汚い食べ方をするのか！？ 」という意味だったのだろーか。
（ もし、その解釈で合っているならばネパール人は米粒をポロポロ落とすことになってしまう‥‥ ）
或いは「 日本人ってこんなにも手が掛かる人種なのか！？ 」という顔だったのだろーか。
何れにしてもアマリ良い意味の驚きじゃなかったのは間違いない。
（ 日本の皆さん、ゴメンナサイ。 ）
いやー、でも、パキスタン人！いい！すっごく良かった！
すこぶる面倒見良いし、優しい人ばっかで、本当にヨシダ幸せでした。
そんな感じで‥‥
「また彼らのお世話になりに行こ！」と思いながらバングラデシュへと降り立った私でした
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パキスタンからバングラデシュへと向かう飛行機の中、
私の座席隣は30歳前後の小動物系の顔（気の小さそうな顔）したパキスタン人男性だった。
そして、機体が離陸してチョット経った頃、どこからともなく現れた乗客の1人が私の頭上の
荷物入れを開け、荒々しく何かを探し始めたのだ。
（ お願いだから私のカメラやPCが入ってる重たいカバン、落とさないでぇぇ‥‥ ）
と、今にも落ちてきそうな自分のカバンを心配していた時。
頭上にカバンが落下してくるような錯覚に陥り、私は咄嗟に自分の頭を手で覆って縮こまった。
しかし、私の体への衝撃は何も無く‥‥恐る恐る目を開けて上を見てみると！！！
でも、まー、実際にはカバンは落ちてこなかったのだけれども、私と一緒にカバンが落ちてくる恐怖の
錯覚を一緒に共有してくれた（ しかも私の頭を守ってくれた ）彼に私はアイコンタクトがてら
（ ビックリしたね～！！でも、ありがとうね！カバン落ちてこなくてホントに良かったね～！ ）と
ハハハ～って笑いかけてみた。
が‥‥彼は無表情。
しかも、無言で自分の席へと着席した。な、何なんだ、この温度差は‥‥！！！
アフリカ人だったら間違いなくココで「マジ驚いたぜ～！」と言わんばかりに一緒に笑ってくれたりして
仲良くなれちゃったりするんだけど、この彼とは会話も生まれなければ、それ以降、目も合わなかった。
それから暫くして、機内食が運ばれてきたので私は黙々と食べていたのだが――――――
ご飯がパラパラしているせいか、それとも、私の食べ方が悪いのかは分からないが、
米 粒 が 次 か ら 次 へ と ポ ロ ポ ロ と 私 の 膝 へ と 落 ち て い く 。
私はその米粒をチマチマ拾っては食べ、また落ちては拾い、それを食べ‥‥を繰り返していた。
すると、いきなり隣の席の彼が食事の途中でスプーンを置き、自分の座席の前のポケットをガサガサと
漁り始めたので何をするのかと横目で見ていたら‥‥
よっぽど彼は隣でポロポロと米粒を落とし続ける私の姿を見ていられなかったんだろーね。
一応、お礼は言ったのだけど、もー、恥ずかしいやら、可笑しいやらで笑いが止まらなかった私。
だけど、彼は相変わらず無言！そして、無表情‥‥。
何故、彼がココまで無表情なのかがスッゴイ気になりつつも‥‥
その後も私はポロポロと緊急時のしおりに米粒を落とし続け‥‥
（ さー、しおりに落ちた米粒を片付けて、彼にしおりを返さなくっちゃ！ ）と思ったその瞬間。
何とも素敵なタイミングで彼がサッと私の膝下のしおりを取り、
私が落とした米粒までをもキレイに片付けてくれたではないか―――――――ッ！！！！
私は彼から言葉が返って来ないことは承知の上でお礼を言った。
すると、初めて彼がクチを開いた。
「 ネパール？ネパール？‥‥ネパール？ 」と。私の顔を指さしながら。
だから私は「 ジャパニーズ！ 」と答えたのだが、その瞬間、これまでズット無表情だった彼が
目をまん丸くして「 ジャパニーズ！？！？！ 」と大声を出した。
そして、周りのパキスタン人も「 お前ジャパニーズなのか！？」と言わんばかりの目で私のことを
ジロジロと見始めたではないか‥‥。
う―――――――ん。
あの彼の驚きようは「 日本人はこんなにも汚い食べ方をするのか！？ 」という意味だったのだろーか。
（ もし、その解釈で合っているならばネパール人は米粒をポロポロ落とすことになってしまう‥‥ ）
或いは「 日本人ってこんなにも手が掛かる人種なのか！？ 」という顔だったのだろーか。
何れにしてもアマリ良い意味の驚きじゃなかったのは間違いない。
（ 日本の皆さん、ゴメンナサイ。 ）
いやー、でも、パキスタン人！いい！すっごく良かった！
すこぶる面倒見良いし、優しい人ばっかで、本当にヨシダ幸せでした。
そんな感じで‥‥
「また彼らのお世話になりに行こ！」と思いながらバングラデシュへと降り立った私でした
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