前日にカメラが壊れ、物凄く暗い気分で部屋を出ると目の前に宿のスタッフが立っていた。

そのスタッフは私の顔を見るなり、こう言った。
「 ナギ!君のカメラ壊れちゃったんだって!?Sirajから聞いたよ。実は僕も君が持っているような
カメラを持ってるから僕のを貸してあげるよ!だから元気を出してくれよ! 」と。

その後、直ぐに彼は走ってカメラを取りに行ってくれたのだが‥‥
彼が持ってきてくれたカメラは ア ナ ロ グ ( フ ィ ル ム ) 一 眼 レ フ だった。

私はアナログは使えないし、フィルムなんて持っていない。
( 仮にコレを機にアナログに挑戦しようとしたところで、このChitralではフィルムが買えない )

ソレを彼に私が告げると「 チョット部屋で待ってて 」と何処かへ消えてしまった。
Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --カラーシュ族の男の子
※カラーシュの谷で出会った男の子

彼に言われた通り、暫く自分の部屋でボーッと待っていると誰かがドアを叩く音がした。

( きっとホテルスタッフの彼だろう‥‥ )
と思い、部屋のドアを開けてみるとソコには見知らぬ顔の男性が数人立っていた。

私がキョトーンとしていると、彼らは各々のカメラを一斉に差し出して来たのだ!!!!

どーやらカメラが壊れてすこぶる暗い顔をしていた私を心配したSirajとホテルスタッフが町中の
カメラを持っている人たちに声を掛けて回ってくれていたのだ。

だから、気づけば私の前には何十人もの人がカメラを持って並んでいたのだ。

だけど、Chitralではデジタル一眼レフを持っている人やフォトスタジオは無く‥‥
彼らが私の為に持ってきてくれたカメラは全てコンパクトデジタルカメラやフィルムカメラだった。
Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --カラーシュ族の女性
※カラーシュ族の女性

どーしても私が使いたかったのは自分のカメラの代わりになるデジタル一眼レフだったので、
今回は誰からもカメラを借りなかった( 折角持ってきてくれた皆には申し訳なかったけれど )

でも、Sirajたちが心配して町中の人に声を掛けて回ってくれていたことや、わざわざ朝っぱらから
カメラを持って来てくれたCthitralの人々の優しさには本当に感動した。

彼らは本当に純粋で優しい人たちだから、私が凹んでいると本当に心配してくれる。
それ故に、私がカメラが手に入らないことで落ち込んでいると彼らまで暗くなってしまう。

だから私はもうカメラが壊れたことを引きずらないことにした。

そして、カメラが壊れたからこそ、彼らの優しさに気づくことも出来たのだと思った。

そう思うとカメラが壊れたことも悪いことだけじゃないな‥‥と思えたヨシダでした



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