たったの10日間だったのに物凄く長く感じたイランとも遂にお別れの日が来た―――――――

次のスーダンに期待を膨らませながら軽快な足取りでテヘランの空港へ向かう私。

だけど、空港職員が「 お前はスーダンに入国出来ない 」とか「 コレ、本物のVISAか? 」などとアレコレ
イチャモンを付けては中々チェックインさせてくれず、最後の最後までイラン人に苛立った。

でも「 イラン人に苛立つのももうコレが最後だ! 」と自分に言い聞かせながら私は機内に乗り込んだ。
Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --スーダンで出会った男の子
※スダーンの砂漠で出会った男の子

が、次の瞬間、私は自分の座席を見てビックリした―――――――

Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --ヨーグルトとポテトチップスのデコレーション

( これは嫌がらせ?たまたま誰かが散らかしちゃっただけ? )

( それともコレは新種の座席デコレーションサービスなのだろーか‥‥ )

色んな思いが私の中を駆け巡り、座るにも座れずにもたついていた私に対して、イラン人のCAは一言
「 早 く ソ コ に 座 り な さ い ! 」と言い放った。

もう反抗する気にもなれず、寧ろ、コイツらに苛立つだけ自分が損する気がした私は怒りをぶつけるよりも
ポテトチップスとヨーグルト塗れになることを選んだ。もう半ばヤケクソ。
Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --スーダンで出会った可愛い女の子
※スーダンで出会った可愛い女の子

それから数時間後―――――――
私はヨーグルトとポテトチップスで汚れたお尻で無事スーダンに入国。

スーダン人は噂通り、めちゃくちゃフレンドリー!
空港職員も街の人もヨーグルト塗れの私に対しても親切にしてくれて、もー涙がちょちょ切れそうだった。

そして、ホテルに到着後。
私はスーダンの住人から更なる熱いお出迎えを受けることになった。

それは‥‥
Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --無数のゴキブリ

私の通された部屋(というかホテル自体がゴキブリ屋敷)にはゴキブリという名の夥しい数の先客がいた。

元々、私はゴキブリでキャーキャー言うような可愛い小娘じゃないのだけれども‥‥
流石にあの数には笑いが止まらなかった。

だって、冷蔵庫開けたらゴキブリが5匹動き回ってるのよ!
ベッドに横になれば枕元からゴキブリが挨拶しに出てくるし、シャワー浴びてても壁やら足元に居るし、
トイレの便器の中にも毎回居るし‥‥気が付けば私のバッグの中や服にもくっついてるし。

しかも、その私の部屋―――――――
外に出ようとしたらドアノブが思いっきり壊れて、閉じ込められるという事故が勃発。

部屋の電話でフロントに電話したのに何故かズット繋がらない!!!しかも私の携帯も圏外‥‥

部屋のドアを叩きまくっても誰も気づいてくれない。
「 開けてぇぇぇぇッ!!!! 」と叫んでも誰も私の声には気づいてくれやしない。

( 餓死したらどーしよー )
( 脱水症状起こしたらどーしよー )

そんなことばかり考えてしまって、どんだけ心細かったことか‥‥

だけど、そんな私を慰めてくれたのは相部屋になったゴキブリだった。
スーダンのゴキブリは私の心細さを察してか、彼らは体を寄せ合ってくれた。

最初はガンガン距離を縮めようとアチコチ現れる彼らに鬱陶しさすら感じてしまっていたのだけれど
人間心細くなった時っていうのは、相手がゴキブリであっても寂しさが紛れるもんなのね。

そんなことをゴキブリから学びながら、私のスーダン放浪はゴキブリと共にスタートを切ったのだった。


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