イランから脱出するまで残り2日。
会いたかった遊牧民に会えた今の私には痴漢に遭うリスクを冒してまで外へ出る勇気は無くなっていた。

だから、あと2日間は大人しく宿でゴロゴロしていようと思っていたのだけれど‥‥・
Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --色気も女性らしさもゼロの哀れな姿
という、テヘランで出会った変な日本語を喋る男性の言葉が私の頭の中を過ぎった。
Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --アビアネ族のおばあさん
※ドライフルーツの購入を条件に写真を撮らせてくれたアビアネ族のお婆さん

外へ出るのは怖い。不愉快な思いをするのは困る。
だけど、花柄を着た頭の良いジジーとババーっていうフレーズが異常に気になった。

―――――――――――――もう行くなら今しかない。

そう思った私は取り敢えず、深いことは考えずにアビアネの村に行くことにした。

アビアネの村は、谷の斜面に階段状に建つ赤土の家々で何とも独特な雰囲気。
そんな村に住むアビアネの人々はテヘランで出会った男性が言っていた通り、皆可愛らしい花柄の
スカーフと鮮やかな衣装を身にまとっていた。

最初はテヘランで出会った男性がアビアネのことを「皆金持ち!」と言っていたのか分からなかったけど
アビアネの人々は皆教育をシッカリ受けているらしく、商売上手な人やお金持ちの人が多いんだとか。

そのせいか、中々、皆タダでは写真を撮らせてくれない‥‥(流石、商売上手アビアネ!)
「写真撮るなら私の商品を買うのが条件よ」なんて言われて、欲しくもないドライフルーツを買わされる。
( 100円程度で買えるモノなのなんだけれども、これが本当に美味しくなくてソレが私は悲しかった
Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --アビアネ族の女の子
※どっかの国のお人形さんみたいな顔したアビアネ族の女の子

そんな商売上手なアビアネのお婆さんたちを見習いながら、街を散策していると‥‥
ちょっとムッチリしたお人形さんのようなアビアネ族の少女を発見!

小走りで坂を下って、女の子に写真を撮らせて欲しいと声を掛けると、女の子は笑顔で頷いてくれた。

女の子は私のカメラで自分の姿を確認すると嬉しそうな笑顔で私の手を握り、ペルシャ語で私に何かを
話しかけてから軽快なスキップをしながら私の元を去って行った。

彼女が何という言葉を私に残したのか気になった私は撮影していた時に隣にいた女性に聞いてみた。
すると、彼女は笑いながらこう教えてくれた。

Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --ありがとう、素敵なオバさん!

―――――――――――――おっ、おっ、お、オバさん!?!

アビアネの村は「女性に対してオバさんって言葉はタブーだよ」ということは教えないのだろーか。

25歳って、オバさん呼ばわりされる年齢なんですか‥‥
彼女くらいの年からしたら私もオバさんかもしれないけど、女性に対してオバさんって言葉は禁句でしょ。

いやー、聞かなきゃ良かったっ!!!!
聞かなきゃ私もあの子の笑顔でハッピーだったのにぃぃぃぃ!!!!畜生ッ!!!

"意外と小さいことで傷つき易い自分"を、アビアネにて再確認したヨシダでした。


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