

午前8:40――――――――
予定よりも40分遅れではあったが、遂に、Timketが始まった!
King Fasiledious Bath に集まった人々は開会式が始まるなり、お偉いさんの挨拶や有り難い話に
耳を傾ける様子も無く‥‥一斉に服を脱ぎ散らかして、まだかまだかと合図を待っていた。

※合図と共にKing Fasiledious Bathへ飛び込む人々とソレを見届ける人々の様子。
そう。このGondarのTimketは合図と共に人々がKing Fasiledious Bathに飛び込むのだ。
これがエチオピアのGondarでしか見ることのできないオーソドックスなTimketの光景。
この水は “魔法の水”と呼ばれている非常に有り難い水なんだとか!
だから寒くても男たちはパンツ一丁で次々に飛び込んでいく(女の人は洋服を着たまま)
そんな様子を私は一番後ろの席から最初は大人し~く見守っていたのだが(意外と引っ込み思案)
近くにいたエチオピア人から「一番前に行きな!」と手を引っ張られ‥‥
図々しくも無理矢理1番前の席に割り込み‥‥
( おー、ココからなら撮り易い! )と私がカメラを構えた時、レンズ越しで下にいた男性と目が合った。
そして、その男性は私に何か合図を送っている気がした。
だけど、私にはその合図の意味が分からず、Beyuにどういう意味なのかを聞いたのだが、
Beyuはただニコっと笑って、私の代わりにその男性へ合図を送り返していた。
( 何だったのだろう‥‥まっ、いっか! )と、カメラを構え直した瞬間!!


※魔法の水に飛び込んで非常に幸せそうな男性の写真。
あまりの突然の出来事に私は状況を把握することが出来なかった。
だけど、戸惑っている間も私は自分に水をぶっ掛けて来た男性とまた目が合ってしまったのだ。
( これ、ヤバイんじゃないか‥‥ )
そう思った時には、さっきよりも大量の水が私に降り掛かっていた。
この2発目で私は頭からパンツまでビショ濡れになってしまった。
勿論、カメラが壊れてしまうという心配もあったが、そんな事よりも何よりも水(濡れること)が嫌いな
私にとっては頭っからズブ濡れにされたということが最高に不愉快だった。
だけど、そんな私の気持ちなど知る由も無く、水を掛けてきた男性も周りにいた男性も、Beyuまでもが

と、私をはやし立てて来た。
( もー、私キレちゃいそう‥‥ )
そう思った時、Beyuが「 魔法の水をかけて貰えた君は幸せ者なのに何故怒る? 」と言って来た。
いやいやいや‥‥何を仰っているんですか!
キリストやマリア様を信じるエチオピア正教の皆様にとっては有り難い魔法の水かもしれませんが、
私にとってはただの水でございますよ!水が嫌いな私にとっては、不愉快極まりないですよ!

※私の後ろにいたくせに、顔が結構濡れていたBeyuの写真。
そして私が( もーこれ以上、ココに居てはカメラも私も壊れてしまう )と、逃げようとした時。
私は周りにいたエチオピア人とBeyuにガッチリと掴まれ‥‥
3発目、4発目、5発目と魔法の水を連続で食らうハメになった。
もー、半ば私は涙を流していた( それくらい水が嫌い )
だ け ど 彼 ら は 私 の 叫 び ( 悲 鳴 )を 喜 び の 雄 叫 び と 勘 違 い し 、
私 が 悲 し く て 流 し た 涙 は 嬉 し 泣 き だ と 勘 違 い し て い た ‥‥
そんな勘違いした彼らから最終的にはとんでもない言葉が飛んで来た。

( なんてサディステッィな奴らなんだろーか‥‥ )
もーホンットに無理だって!
もーホンットに無理だから勘弁して!
もーホンットに有り難くも何ともないんだから!
そう必死に拒んだものの、私の叫びが彼らに届くわけもなく、彼らが飽きるまで弄ばれ続け‥‥
寒い中、全身ビショ濡れになり、魔法の水の有り難さを少しも感じることの出来なかったヨシダでした

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