ジブチ2日目≪Part.3≫
往復7時間を掛けて行ったDIKILIに滞在した時間は、たった40分。
街での出来事が何だか頭から離れない私は複雑な心境のままホテルへ戻った。
「せっかく来たのにジブチを楽しめてる気がしない‥‥」
大好きなアフリカに来たのに、そのジブチを楽しめていない自分が凄くイヤだった。
勿論、人それぞれ好みや目的は違うから、自分の行った国の中に面白いと思えない国が幾つかあっても
ソレは全然良いと思う。それはそれで思い出になるはずだから。
※ジブチシティから10~15分離れた場所の風景
だけど、私は心のどこかで「この国は私にとって面白いモノがあるはず」だと信じていた。
だから、ジブチの面白さを見つけられないでいることが悔しかった。
でも、ふとHusseinの言葉を私は思い出した。
「何も無いところから面白いことを探せばいいんだ。きっとこの国にも面白いことはある」
そう思った私は夕飯を食べる場所を探しがてら、夜のジブチシティへ面白いことを探しに出た。
でもでも‥‥
初日の夜のような出来事は避けたいので、小さな明かりが灯る繁華街の方に行くことにした。
そして、1人で夜のジブチシティをチョコマカ歩いていると、背後から変な声が聞こえた。
(ナカムラ‥‥?そんな発音のフランス語とかあるのかしら?)
(それとも日本人の中村さんって人を呼んでいるのかしらね?まぁ、私は吉田だし!関係ないか!)
だけど、あの変な言葉を発していたのが最初は1人だけだったのに徐々に2人、3人と増えて行き、
何だかわからない内に「ナカムラ~」と何人もの叫ぶ声になっていた。
(中村さんって人、人気者なのねー。もしかして、中村俊輔のことかね?サッカーでも観てるんかね?)
そんなことを呑気に考えながらチョコマカ歩いていた私のリュックが次の瞬間‥‥
グイッと強い力で引っ張られた。
(ヤ、ヤバイ?もしや、ひったくり?大人しくバック渡すべき?)
恐る恐る後ろを振り返ると・・・・
と、1人の男が私のリュックを引っ張りながら、数人の男がその後ろでニッコリと笑っていた。
何なの、何なの、なんなのー!!
とりあえず咄嗟に「I'm Yoshida」と引きつった笑顔で答える私に、彼らは更に微笑みかけた。
そして彼らが英語で「お前日本人だよな?そーだよな?」と、尋ねて来たので、黙って頷くと‥‥
彼らはアフリカ人特有の動物のような雄叫びを上げてハシャギ出した。
「な、何か御用ですか?」と尋ねると、1人の男が私のことを担ぎあげて、雄叫びをあげながら
夜のジブチシティを猛ダッシュし始めたのだ。
何がなんだか分からない状況に私はもうパニック。とりあえず、涙と鼻水だけが溢れて来る。
そんな私の様子に気付いてか、私のことを担ぎあげていた男が急に止まった‥‥
そして「お嬢ちゃん、ビックリさせちまって悪かったなー」と、ゴツイ手で私の頭を撫で回して来たのだ。
(なに、なに、どーいうこと‥‥?)
サッパリ状況が読めない私に彼らは笑顔であっけらかんとこう言った。
あぁ‥‥そーなのー。
とりあえず、拉致じゃないと分かったものの、中々涙が止まらない私。
でも、そこはアフリカ人!特に悪びれた様子も謝る様子もなく、常に彼らのペース!
そして「腹減っただろー?飯おごってやるよー」と、食べ物で私の機嫌をとろうとする彼ら。
そして、手を引っ張られながら近くのレストランに連れて行かれ‥‥
最初はふて腐れていた私も出されたご飯を食べている内にケロッと機嫌が直り‥‥
(単純な性格で良かった!と、この時改めて思いましたとも!えぇ。)
彼らとも打ち解けることが出来、帰りは彼らにおんぶしてホテルまで送ってもらい‥‥
「やっぱりジブチは面白いかもしれない」なんて思った調子のいいヨシダでした
追記:ジブチには日本の自衛隊員が数百人駐在しているそーです。
(彼らが叫んでいた"ナカムラ~"というのは、彼らと仲良くなった自衛隊の名前なんだとか!)
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往復7時間を掛けて行ったDIKILIに滞在した時間は、たった40分。
街での出来事が何だか頭から離れない私は複雑な心境のままホテルへ戻った。
「せっかく来たのにジブチを楽しめてる気がしない‥‥」
大好きなアフリカに来たのに、そのジブチを楽しめていない自分が凄くイヤだった。
勿論、人それぞれ好みや目的は違うから、自分の行った国の中に面白いと思えない国が幾つかあっても
ソレは全然良いと思う。それはそれで思い出になるはずだから。
だけど、私は心のどこかで「この国は私にとって面白いモノがあるはず」だと信じていた。
だから、ジブチの面白さを見つけられないでいることが悔しかった。
でも、ふとHusseinの言葉を私は思い出した。
「何も無いところから面白いことを探せばいいんだ。きっとこの国にも面白いことはある」
そう思った私は夕飯を食べる場所を探しがてら、夜のジブチシティへ面白いことを探しに出た。
でもでも‥‥
初日の夜のような出来事は避けたいので、小さな明かりが灯る繁華街の方に行くことにした。
そして、1人で夜のジブチシティをチョコマカ歩いていると、背後から変な声が聞こえた。
(ナカムラ‥‥?そんな発音のフランス語とかあるのかしら?)
(それとも日本人の中村さんって人を呼んでいるのかしらね?まぁ、私は吉田だし!関係ないか!)
だけど、あの変な言葉を発していたのが最初は1人だけだったのに徐々に2人、3人と増えて行き、
何だかわからない内に「ナカムラ~」と何人もの叫ぶ声になっていた。
(中村さんって人、人気者なのねー。もしかして、中村俊輔のことかね?サッカーでも観てるんかね?)
そんなことを呑気に考えながらチョコマカ歩いていた私のリュックが次の瞬間‥‥
グイッと強い力で引っ張られた。
(ヤ、ヤバイ?もしや、ひったくり?大人しくバック渡すべき?)
恐る恐る後ろを振り返ると・・・・
と、1人の男が私のリュックを引っ張りながら、数人の男がその後ろでニッコリと笑っていた。
何なの、何なの、なんなのー!!
とりあえず咄嗟に「I'm Yoshida」と引きつった笑顔で答える私に、彼らは更に微笑みかけた。
そして彼らが英語で「お前日本人だよな?そーだよな?」と、尋ねて来たので、黙って頷くと‥‥
彼らはアフリカ人特有の動物のような雄叫びを上げてハシャギ出した。
「な、何か御用ですか?」と尋ねると、1人の男が私のことを担ぎあげて、雄叫びをあげながら
夜のジブチシティを猛ダッシュし始めたのだ。
何がなんだか分からない状況に私はもうパニック。とりあえず、涙と鼻水だけが溢れて来る。
そんな私の様子に気付いてか、私のことを担ぎあげていた男が急に止まった‥‥
そして「お嬢ちゃん、ビックリさせちまって悪かったなー」と、ゴツイ手で私の頭を撫で回して来たのだ。
(なに、なに、どーいうこと‥‥?)
サッパリ状況が読めない私に彼らは笑顔であっけらかんとこう言った。
あぁ‥‥そーなのー。
とりあえず、拉致じゃないと分かったものの、中々涙が止まらない私。
でも、そこはアフリカ人!特に悪びれた様子も謝る様子もなく、常に彼らのペース!
そして「腹減っただろー?飯おごってやるよー」と、食べ物で私の機嫌をとろうとする彼ら。
そして、手を引っ張られながら近くのレストランに連れて行かれ‥‥
最初はふて腐れていた私も出されたご飯を食べている内にケロッと機嫌が直り‥‥
(単純な性格で良かった!と、この時改めて思いましたとも!えぇ。)
彼らとも打ち解けることが出来、帰りは彼らにおんぶしてホテルまで送ってもらい‥‥
「やっぱりジブチは面白いかもしれない」なんて思った調子のいいヨシダでした
追記:ジブチには日本の自衛隊員が数百人駐在しているそーです。
(彼らが叫んでいた"ナカムラ~"というのは、彼らと仲良くなった自衛隊の名前なんだとか!)
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