

知らないお姉さんに手を引っ張られるがままに歩き、中年男性の元に置いて行かれた私。
遅いながらも、この状況になって初めて自分が知らない人にヒョコヒョコ付いて行ったことを後悔した。
そんなことを考えていたら…オジさんが笑顔で私に近寄って来て、質問攻め攻撃。
「君の名前は?どっから来たの?君のホテルは?っていうか、君英語喋れる?俺が言ってること分かる?」
オジさんが言ってることは分かるけど――――――――
何でホテルなんて聞くのっ!?それを聞いてどうするつもりなの!?私に何する気なのっ!?
この時の私は、犯されるか、殺されるかのに二択しか考えられず(今思えば自意識過剰)
「ホテル決まってない。っていうか、私お金持ってないから泊まれない」と、生気を失った顔で答えた。
すると、オジさんは私の肩をポンポンと叩いて
「もしかして、君は何かを誤解していないか?僕は君を食べたりしないから安心しなさい」と笑い始めた。
オジさんが言うには、英語が喋れないお姉さんは、英語が喋れるオジさんの元へ私を連れて行けば
何とかなるだろうと思い、オジさんの元に私を置いて行ったんだとか。
な~んだ、なんだ!そういうことか!
それなら早く言ってよ~!お姉さんもオジさんも良い人だったのに疑ってごめんよぉぉ!
そんなこんなで――――――――
Hussein(オジさんの名前)に紹介してもらったホテルに到着した私は早速、昼寝の準備をしながら
Husseinと出会うまでの経緯を振り返り…

と、改めて思いながら呑気に眠りについたのでした。