

以前、少し紹介した口周りにタトゥーを施すフラニ族の女性。
彼女たちにはマリの至る所で出会った。彼女たちは話し掛けると案外気さくな民族だったりもする。

寧ろ、彼女たちは物凄く好奇心旺盛なのでコチラから「写真を撮らせて欲しいんですけど~」と話し掛けると
次々と人が集まって来て、あっという間に私が彼女たちに取り囲まれることになる。

そして、写真を撮る際にはこんな交換条件を彼女達から突きつけられることが何度かあった。
最初は「えっ、何で!?」「どこを触るの!?」なんて不安を抱いたりもしたのだけれど

最終的には「女同士だし、写真を撮らせてくれるならいっか!」と思い、私はその交換条件を受け入れた。

交換条件が成立した瞬間、四方八方から彼女たちの手が私の身体へと伸びてくる。

そんな私の気持ちなんぞ察すこともない彼女たちは、初めて触る日本人の肌に興奮して騒ぎまくり。
少し触ってはキャ―キャ―。また少し触ってはキャ―キャ―。その繰り返し。まるで日本の女子高生状態。

彼女たち曰く、日本人の肌と自分たちの肌の違いに驚いたんだとか。
彼女たちからしたら私のような日本人の肌はツルツルしていて柔らかいらしい(私には違いが分からない)
きっと、あの時・あの瞬間の私は

彼女たちにとって触り心地のよい低反発のクッションみたいなモノに化していたのだろう。