マリ5日目≪Part3≫

Cisse空気の読めない発言に苛立った私とCisseの間には暫くの沈黙が続いていた。

その空気を察してか分からないが、私はCisseにレストランの外に出るように促された。
今度こそ私に対して真面目な謝罪をする気になったのだろうか。

でも、もうG-shockしか頭に無いCisseとは話す気は無かった。
だから謝られたとしても(話しかけられても)一言も言葉を交わすつもりは無かった、あの時の私には。

そんな私に対してCisseが放った第一声がコレ。
Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --君はヤキモチやいた

「え----っ?どういうこと----っ?」
何を言われても無視するつもりでいたのに、想定外の言葉を放たれて思わず私は声を出してしまった。

私が嫉妬したからカワイイ??
私がいつ誰に嫉妬をしたって言うの?ってか、お前のチョットした日本語がすっんげぇ腹立つ。
Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --モプティで出会った女の子
※モプティで出会った女の子

Cisseにその嫉妬の意味を求めるとCisseは笑顔で説明し始めた。
その説明を聞いて私はホンットにビックリした。と言うか、呆れた。

どうしたらそんな考えに辿り着くのかが私には全く理解が出来ないのだが、Cisseの話を聞いた感じだと
どうやら私はCisse苦情を言うタイミングを間違えてしまったようだ

私は彼に不満を述べる時、落ち着いて話せる昼食時を選んだ。
でも、そこの食堂のオーナーは女性でCisseと顔見知りというのもあって2人はアレコレ話をしていたので、
2人の会話が一段落した時に私はCisse文句を言った。

このタイミングが彼の勘違いへと繋がってしまったようだ。

Cisse曰く、私がCisseと仲良く喋っていた女性オーナーに嫉妬して怒ったと言うのだ。
Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --メデタイ男
※お気に入りのサングラスをかけるメデタイ男Cisse

私はこんなにも毎日不愉快な思いをしているというのに、なんてメデタイ男なんだろうか
こういう勘違いは本当に勘弁してほしい。すっごい迷惑。

でも、このメデタイ男の耳には私の「嫉妬なんかしてない!」という言葉は届かない。

私が何か言えば言うだけCisseは誇らしげな顔して
Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --照れないでいいよ
なんてふざけたことを言うんだからっ!(もちろんココは英語でですが

いや~、もう悔しいけど、私はCisseに勝てそうにもない。
日本人の小娘がコイツに歯向かっても、毎回コイツのペースに?まれて終わっちゃうんだから

その度に悔しい思いや、不愉快な思いをして無駄な労力を使うのならば、少しくらい苛々したとしても
逆に彼のハチャメチャペースを楽しんだ方がいいんじゃないかそう思えて来た。

だって、西アフリカで幸運にも(不運にも)こんなにBohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --メデタイ男と出会えたのだから。
私はもうこの状況を楽しむしかない!コイツのメデタさに肖るしかない!

私はこうしてどこの国にもメデタイ男(勘違い野郎)は居るということを学んだのであった。

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