

私は、モプティへ戻って来てからはCisseと仲良くするつもりでいた。
だけど




どんなに仲良くしようと思っていても、コイツの声を聞いてるだけでその気持ちが不思議と失せてくる。
コイツを見てるだけで苛々する。もうこれは生理的に合わないのだから仕方が無いのかもしれない。
だけど、生理的に合わないと言ってもコイツとの日々はまだ続く

そう考えると、このままにしておいて不愉快な思いをし続けるのは私。それは困る。それは嫌だ。
私は小心者故に普段はクレームなんて言えずに我慢してしまうタイプだけど、コイツには我慢出来ない。
「もう言うしかない!」私はそう思った。
私がCisseに不愉快なこの思いを伝えたのは昼食時だった。

いつも偉そうな顔してるCisseも流石にこの時ばかりは焦っていた。
「何で不愉快なの?僕の何が嫌なの?ナギが思っていること全て教えて欲しい」そう私に言って来た。
言って良いの?じゃぁ、全部言うよ?全部言うからよ~く聞けっ!
「喋り方が嫌い。デカイ態度が気に食わない。君の全てが好きじゃない」私はそう答えた。
暫くCisseは黙り込んで、私に頭を下げて来た。
「今日からは君の為にBestを尽くすから僕を許してほしい」そんな事をひたすら言っていた。
もう、この時の私はCisseの謝罪がどうこうではなく、言いたいことがヤット言えたことに満足していた。
だからショゲているCisseに「もう気にしないでいいから」と声を掛けた。
そしたらCisseはショゲた顔して私にこう言って来た。

あ゙~、そういうこと

アンタが珍しく素直に謝って来たのはG-shockが欲しいからだったのね

でも、ココでソレ言っちゃダメだよ~!全然反省してないのバレバレだよ~!
超ヤな感じ~

【つづく】