卒業
の文字をよく目にする。
今年もバイバイパーティーの季節。
バイバイパーティーとは
僕が所属するサッカーサークルONZEの
追いコンのことだ。
卒業される四年生の門出を祝うパーティー。
現在
南米を旅する僕が、なぜ
一見無関係なサークルの話をぶちこんだか。
それは
紛れもなく
僕の世界一周に
大きな影響を与えてくれたのが
このFC.ONZEだったからだ。
この記事を見ている
ONZEの仲間はきっと
なに言ってんだこいつ
とか思いながら読んでくれてると思う。
ONZEってのはそういう連中。
人のことをいじり倒す反面、
キャンパス1熱い、
サッカー馬鹿が集うサークル。
そしてアホ程、仲間思いなサークル。
僕は大学に入るや否や
真っ先にこのFC.ONZEに飛び込んだ。
というのも高校時代
三年になった僕はどうしても第一志望に
行きたくて
サッカーを途中で引退した。
今考えるとものすごくらしくない決断。
結局、大学受験に失敗。
どっちもつかず、ださかった。
結局、
一年の浪人を経た上で大学に入学した。
入学当初はサッカーがしたくて
たまらなかった。
高校の後悔を取り戻したくて。
ONZEに入ると
僕の目に飛び込んできたのが
慶應CUPの文字。
慶應CUPとはONZEが最も力をいれている
慶應内での学内戦で、優勝すれば
学内代表としてサークルの全国大会に
出られる大会。
一年生で右も左もわからぬ僕は
ただひたすら慶應CUPの文字を
追い続けた。
周りにも言いつづけた
「俺らの代は慶應CUPをとる。」
しかし、
大学生活が進むにつれて
SFC(僕が通うキャンパス)は
毎日サッカー以外に僕に面白いものを
与え続けてくれた。
サッカーしかしてこなかった僕には
全てが刺激的だった。
そして次第に
僕のサッカーへの優先順位は
下がっていった。
ただひたすら
自分が興味のあるものに
しがみつきまくった。
そしてある時
一番信頼している先輩から
言われた。
「お前言った事とやってる事違うでしょ。」
「有言実行しろよ。」
ごもっともだった。
だからこそ
めちゃくちや苦しかった。
でも当時の僕は
サッカー以外のものもみたいって
想いが誰よりも強かった。
そして
次第にサッカーからONZEから
離れることに、、、
自分だけを見てしまっていた
同期、先輩のことなんて考えずに
ひたすら自分を追いかけてしまった。
そして
無我夢中の先にたどり着いたのが
この世界一周だった。
最初は
冗談交じりで
「世界一周いく。」とか
友達に話していたのだか
いつしか先輩に言われた
あの時の言葉が僕の中に浮かびあがる。
「有言実行しろよ。」
入学当初と同じ心境だった。
サッカーと旅
環境は違えど
自分が
言ったことを貫いて最後まで
やってみる。
ってことに関しては
なにひとつ変わらない。
だから今回ばかりは
やってやろうっておもった。
先輩が僕に厳しく言ってくれた
有言実行ってのを
毎日毎日自分に言い聞かせながら。
そんな僕を
ONZEの奴らは応援してくれた。
旅中の今も。
昨日も同期のある奴から連絡がはいった。
またそいつも熱い奴で
気がつくと一時間話し込んでいた。
同期は就活中で、色々悩んでいた。
お互いがんばろって
いつかの試合前の円陣を組んだ時みたいに
励ましあった。
ONZEからサッカーを学んだなんて
全然思ってない。
学んだのはお酒の飲み方くらいかな。
ただ
ひとつ言えることがある。
ONZEが無ければ
僕はリュックを背負って
世界を旅してなかっただろう。
ONZEが無ければ
どれだけ自分のワクワクに突き進んでも
そこに仲間が居なければ
なにも楽しくないって
気づかなかっただろう。
そして
ONZEが無ければ
有言実行がどれだけ大切か
気づかなかっただろう。
先輩が言ってくれた言葉には
続きがあった。
「有言実行しろよ。」
「お前がサッカー以外が面白いってなら
今回はそれでいい。」
「ただ、次のステージでは
必ず有言実行しろ。」
だからこそ
僕は世界一周をする。
この場をかりて
卒業される
13の先輩にありがとって言いたい。
くそお世話になりました。
卒業おめでとう。
どうせONZEの奴らはブログを読んで
お前くせぇとか地球の裏側で
笑ってるはず。
帰って飲むときの
ネタにでもなればと
この旅日記にぶちこんでみました。