カンボジアからタイへ移動し
大都市バンコクからブログ更新。


みなさん。
今タイという国がどういう状況か
わかりすますか。

ニュースで見た人も多いとは
思いますが
国王ラーマ9世がお亡くなりになりました。
そのため
国全土が悲しみに溢れています。


タイを訪れて
今日の今日まで
国王の宮殿を訪れるまで

みんな黒い服着てる。
気持ち静かだ。
色んな祭りが中止だ。

外国人である僕はこの国の今の状況を
ただそれくらいにしか
とらえてませんでした。

おそらく日本にいてこのブログを
見ていただいてるみなさんも
僕とそれほど変わらないのでは
ないでしょうか。

実際にタイを訪れ
タイ国民の生の声を
聞いた僕が
今日一日で
見た事、感じた事を
読んでいただければと思います。




水上マーケットに行きてー!
そう思ってローカルなバスを乗り継ぎ
水上マーケットを訪れたものの
まさかのマーケットは土日のみの開催。


こうなったら日程変更ってことで
とりあえず
バックパッカーの聖地カオサンを
訪れることにした。

するとその途中で
たまたま
国王の神殿の横を通ることになる。

驚いた。
何万人もの人が
黒い服を着て
祈りをささげている。

これは寄ってみようと
最初は軽い気持ちで
宮殿に飛び込んだ。

宮殿の中では
供養に訪れた人のために
無料で水や食料が配給されていた。
タイ政府もお金があるなぁ。
と感心していた。

会場は
思ったよりも広く
ウロウロしていると
後ろから日本語で声がかかる。

「なにかお困りですか。」

その流暢な日本語に日本人かと
思ったくらいだ。
声をかけてくださったのは
レクさん。タイ人。

僕は国王に
手だけでも合わせておこうと思い

「国王様に手を合わせたいんですけど。」

と話しをすすめた。


このレクさんとの出会いが
タイ国民にとって
国王の死がどれほど
大きなものであるのか
ということを僕に教えて
くれることになる。


僕のカラフルすぎる格好故に
本殿に入ることはできないが
途中までは入場可能で
そこから手を合わせることができると
レクさんは道を丁寧に教えてくれた。

話しの途中
せっかくはと思い
僕が今もつ
疑問をまっすぐにぶつけてみた。

「国王が亡くなられた今、
   どのようなお気持ちですか。」

悲しんでいることはわかっている。
タイ人にとって国王の死が
どれほどのことなのか
確かめたかった。
ただその心境を
ニュースや新聞じゃなくて
タイ人の口から自分の耳で
聞きたかった。
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レクさんは答えた。

「素直に悲しみに暮れています。」

「国王様は私達、タイ国民のために
   即位されてからお亡くなりなるまで
   休むことなく一所懸命
   お仕事をされてきました。」


話によると
国王は
19歳で若くして即位され
片目が不自由でありながら
タイを貧困国からここまで
大きくされたそうだ。
特に貧富の差をなくそうそと
貧しい人を救うことに尽力されたらしい。

また音楽や科学といった
政治以外の
分野でもご活躍なされ

その働きは
全て国民のため。

病気になられてからも
休むことなく
タイ国民のために一所懸命
国王の仕事をこなされていたらしい。


レクさんが話しをしてくれる中て
一番使っていた言葉が   


一所懸命。


という言葉だった。


国民のためだけに
常に全力をつくす。

自分の命にかえてまで
国を守る。

一つのところに
命を懸ける。


一所懸命。


まさに国王にぴったりの
日本語である。


配給されていた水や食料は
なにもタイ政府が用意したもので
なかった。
交通整備している人は
仕事をしているわけではなかった。
国民は義務で
お祈りをしているわけではなかった。

配給は全て寄付。
仕事は全てボランティア。
お祈りは全て国民の気持ちから。


決して国王だからとか
そういう肩書きではなく

ラーマ9世という人は

一個人として
愛されていたのだと思う。

そしてその理由は
人のために
一つの所に命を懸け続けたからだ。



一つの所に命を懸ける。



それが人のためであったとき
これほど多くの人を動かすんだたな
と感じた。


話し終えたレクさんの目には
涙が溢れていた。

歴史の教科書で見たら
おそらく1ページ程度で終わらせられる
出来事かもしれない。

ただ僕は
今日そのたった1ページの出来事から
人としてものすごく
大切なことを学ばせていただいた。


一所懸命生きたい。



宮殿内部の様子。

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