こどもが急に首を痛み出したらチェックするポイント!!

先日治療に来られた、小学校1年生男の子のお話です。
 
首が痛くて動かせない、痛すぎて泣きじゃくっている様子。
原因は、おそらく前日の運動ではないかということ。
 
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というのが、電話をいただいてわかった情報です。
 
 

まず、親御さんからしたら怖い!!

 
何がって、
 
突然、痛みで泣き出すわが子。
何が起こったか意味がわからんし、
泣きじゃくっている時になかなか子どもから正しい情報を聞き出しにくい。
 
しかも首を尋常じゃないくらいに痛がってますから。
 
首って、体でも重要な場所って認識はなんとなくありますよね。
 
がどうかなっているのか、
神経がどうかなってるんじゃないか。
 

色々わからなさすぎて怖い。

 
 

ここで、落ち着いて考えてみましょう。

 
不安や怖さを取りのぞいていきますね。
 
 

判断するのは以下の2つ

 
まず、わかっている情報はこれ
↓↓
 
 
首が痛くて動かせない、
痛すぎて泣きじゃくっている様子。
原因は、おそらく前日の運動ではないかということ。
 
↑↑↑
この情報から、
 
 

(1)・まず大きなケガをしていた場合は、前日の運動で痛めた時点から痛みが始まります。→(今回は大きなケガではないことがわかる。)骨折とかではないということ。                         ※突然、首に肉ばなれなどのケガは起こりにくい。

 

(2)・会話ができていることから、意思疎通は取れています。(今回の場合は脳障害や首の神経とかでもない可能性が高い)                        ※ろれつが回らない・手がしびれる・目線が合わないなどもなさそうです。

 

この2点はおそらく判断ができます。

 
前日に頭を打っているなどがあれば、頭を打ったことはわかっているでしょうし、把握していなくても
首の痛みではなく、頭の痛みや意識障害のような別の症状が出てくることが考えられます。
 
 
ということから、
 
とりあえず、重篤なイメージのある
大ケガではないということ。
脳障害でもない。
心臓でもない。
首の神経でもない。
 
となります。
 
つまり、重症な症状には当てはまらないですよ。
ってことです。
 
 
原因特定の前に、
重症なものではないということがわかります。
 
 

ここでまず、安心できます。

 
 

では、原因は何?

 
骨ではない、脳ではない、神経でもない、心臓でもない。
となると、

筋肉くらいしか原因になるものが残っていない。

 
ということになります。
 
 
今回の場合、筋肉は簡単に大きく切れたりはしません。
 
つまりは、筋肉がわずかな刺激で、ガチガチにぎゅっと
固くなる現象。くらいしか可能性がありません。
 
これは、ぎゅっと固くなってしまった筋肉をゆっくり
ゆるめてあげれば大丈夫になります。
 
 
子どもの急な痛みでのパニックは不安ですし、びっくりしますよね。
 
でも今お話したのが原因だとわかれば、落ち着いてください。大丈夫ですから。
 

筋肉は戻るから大丈夫です。

 
 
原因は、
1・首の筋肉の一時的なひきつり
 
 
1・・・ひきつりって、足のこむら返りみたいなものです。
   首の筋肉が急に一時的に固くなっちゃった状態です。
 
 
 

処置の仕方

 
1・頭の重さを支えているのは首の筋肉です。
  その重さを取り除くために、
  頭を椅子の背もたれにもたれ掛けさせるか
  床に寝かせてあげてください。
 
2・あまりにきつく痛みを訴えるようなら、
  頭から背中を腕で支えてあげながら横に寝かせます
 
3・痛みでパニック中ですから、大丈夫と
  安心させてあげてください。
 
4・首の左右を軽く触ると、一方がカチカチに
  硬い場合があります。
  頭と首の境目辺りを軽く持ち、つむじの方向に
  軽く引きます。
 
5・しばらくそのままキープします。
 
6・30秒くらいキープしたら硬かった場所を
  触って見てください。
 
7・少しでも柔らかくなっていれば、
  筋肉が緩んでいます。
 
 
これで、安静にしていれば長くても数日でなんともなくなります。
 
あくまでも応急処置ですので、
落ち着いたら、医療機関に連れて行ってあげれば安心ですね。
 
 
 
だいたいはこれでいけますが、
 
 
原因があと一つあります。
 
頚椎環軸椎回旋位固定ってやつです。
(ケイツイカンジクツイカイセンイコテイ)
 
とても難しい名前ですが、
 
僕の長男は2回ほどやってます。
 
 
こんなやつです。
 
これは、病院でもなかなか遭遇しないから
知らない医師も多く、
ビビるくらい痛がるので、知らないと
救急車とか呼ぶケースもありますが、
その先の医師もわからないことがあります。
 
 
これもきちんと処置をすれば問題ないものですが
この説明を始めると長くなるので、
 
今回は
 
突然の子どもの首の痛みの見分けかた・
処置の仕方で終わりたいと思います。