野口整体をせっかく学んだのに、
例えば、アメリカの友人に、気軽に整体をしてあげれないことに
歯がゆい思いをしたことはありませんか？
触れなくても整体ができればいいのに！
オンラインでも整体が出来ればいいのに！
と、思ったことはありませんか？
だとしたら、
その願い、簡単にかないます！
というより、
離れた人に整体が出来なければ
手を触れての整体はできない、
と言われるほど、
アメリカくらい離れた人に整体が出来ることは、
野口整体を学ぶものにとっては、基本中の基本なのです。
実際、私たちは、
一度お会いしたことがある会員さんには、
遠隔での整体を、一つのメニューとしてやらせていただいています。
整体前後に、状況を確認すると、
「その場ですごく体が楽になりました」と仰って下さることも
多いですし、
動診(どうしん)と言って、
体の動きの確認をしてもらうと、
確かに動きが変わるので、
いまとなっては、変わって当然だよね、と思えるようになりました。
そして、遠く離れた人にも整体できる力というのは、
もともと、私たちに最初から備わっている力ですので、
その回路をたくさん使えば使うほど、
必ず磨かれていきます。
アメリカであっても、日本であっても、
遠くにいる人にも簡単にできる整体の方法を学んで、
ぜひ多くの方に役立ててあげてください。
１，野口整体創始者の野口晴哉師は、
アメリカ在住の妊婦さんを救ったことがある
事実の細かいところまで正確でなくて申し訳ないのですが、
こんな逸話があります。
ある方が、
晴哉先生の元に来てこう言いました。
「アメリカに住む娘が難産で、大変苦しんでいる。
何とか助けてくれないか」
晴哉先生
「娘の写真は持っているか？」
「持っている」
晴哉先生
（写真を手に取り、少しなでるようにした後）
「これでいいだろう。」
その後、その方から、
「無事、赤ん坊が生まれた。娘も無事だ」という
連絡がきたのだそうです。
すごいですよね。
でもそれは特別な人ができることだからでしょう？
とも思ったのではないでしょうか。
でも、違うのですよ。
それは、
『愉氣（ゆき）』という言葉の意味を
ひも解けばわかります。
（『愉氣』という言葉の説明は人によってかなりまちまちですので、
ここでは私たちが通常説明していることをお話ししますね）
２，『愉氣（ゆき）』をしたものは、大きくなる。動き出す。
そして、『愉氣』は、時間と空間を超える。
『愉氣』とは
「気持ちを向けること」です。
「あの人どうしているかな？」
「今日のあの出来事は楽しかったな」
「あの恨みは一生忘れない」
これらは、全部、あることに気持ちを向けています。
ですので、すべて「愉氣」になっています。
ここまで大丈夫でしょうか？
次に、
気持ちを向ける（愉氣する）と、
気持ちを向けられたものは、
大きくなり、動き出す、
という特徴があります。
ですから、私たちが、
ある方のある場処に気持ちを向ければ、
その場処が動き出します。
触れなくても、
気持ちを向けるだけで、動き出すんです。
触れれば、
その分だけ、物理的な影響は大きくなりますが、
気持ちを向けただけで、動き始めるのは確かです。
（その場所が実際に温かくなるので、
確かめることが出来ますよ）
そして、氣は目に見えませんから、
体と違って、空間を軽々超えてしまうんです。
遠くとか、近くとか、関係ないんです。
よくありませんか？
あの人どうしているかな？と思っていたら
ばったり会った、とか、
いきなり電話がかかってきた、とか。
アメリカで時差もあるのに！とか(笑）。
「これって偶然よね。面白いことがあるわね」と
片づけられがちですが、
『愉氣』の原理から言えば、
全然不思議なことではなくて、
普通にありうることなんです。
わたしたちは、
いつも何かに気持ちを向けています。
いつもお互いに気持ちを向け合っています。
そういう意味で言えば、
私たちの日常は、目に見えない『愉氣』の応酬、
と言ってもいいくらいです。
だとしたら、
もう少し、自分の気持ちの動きに注意したほうがいいな、
と思いませんか？
「あいつ嫌いだ」と思えば、
それが無意識的にであっても相手に届きます。
「あの人は素晴らしい」と思えば、
それが相手に届きます。
そして、それによって、
相手の体は、何かしらの影響を受けて、
変化しているはずです。
それを使って、
遠くの人への整体が簡単にできるのです。
３，遠くの人への整体（愉氣）をやってみよう！
それでは、まず、３秒で出来る、
もっとも簡単な方法をやってみましょう。
⓪少し呼吸を整えて、静かな気持で座る
気持ちや息が乱れていると、相手のことを純粋に感じにくいです。
まずは、ひとつ大きく気持ちよく深呼吸。
ゆったり座りましょう。
①気になる相手のことをなんとなく思い浮かべてみる。
なんとなく、というのがポイントです。
正確さや明確さを求めて力んでしまうと、
思い浮かぶものも思い浮かばなくなってしまいます。
心の中でお名前を呼んでみるとやりやすいでしょう。
その時、浮かんでくるイメージの中で、
その方が、にこにこしていたり、いい感じだったら
そこで終了してOK！
もし、なんとなく沈んだ感じ、
暗い感じのイメージが思い浮かんで来たら②へ。
②その方を、
イメージの中で笑顔にしてみましょう。
そうすると、やっている方自身も笑顔になったり、
深い呼吸になっていきます。
どうでしたか？
簡単すぎて、こんなんでいいの？！
と思われた方もいらっしゃったかもしれませんが、
まずは、影響の大きすぎないところから始めることも、
意味があるのです。
この方法であれば、大きな変化はないかもしれませんが
少なくとも、相手に悪い影響は与えませんよね。
（それがとっても大事。）
いい影響のフィードバックがあったらもうけもの！
くらいの楽な気持でできる練習と思ってやってみましょう。
ちなみに、
その人を思い浮かべようとすると、
イメージは浮かんでこないんだけど、
頭に痛みが出てきた、とか、
体の感覚として、何らかの変化を感じる方も
いらっしゃいます。
それもおおいにありです！
その場合には、その時出てきた気になる感覚を
リラックスして感じてみてください。
そうすると、数秒～数十秒で、
その感じが消えたり、感じが変って楽になりますので、
それで終わりにすればOKです！
ちなみに、
相手のお体にとって
いい影響を与えたいのであれば
「心配」の気持ちを向けないように、気を付けてくださいね。
心配の気持ちというのは、
相手をいたわる気持ちのようで、
実は、相手の力、体力を低下させます。
それは、筋肉反射テストでも確認することが出来ます。
「心配」の愉氣をされると、力が入らなくなり、
丹田が抜けてしまうのです。
ですから、近くの人であれ、アメリカほど遠くの人であれ、
「心配」や「不安」の気持ちを向けないように注意が必要です。
さて、先ほどのエピソードの中で、
アメリカの娘さんに、
晴哉先生は、どんな気持ちを向けていたのでしょうね。
少なくとも、
「この娘はどうなってしまうんだろうなぁ・・」(心配）
とは思わなかったはずです。
「いちばんいい時に生まれるにきまっている。
だから安心しなさい。」
という愉氣をなさったのではと想像します。
そういう意味では、
野口整体を学ぶ人にとって、一番大切なことは、
相手の体を変える技術ではなく、
むしろ、
生きるということ、
体やいのちの働きをどう見ているのか、
どのくらい信頼できているのか、
ということだとも言えます。
その人の無意識的に信じているものが、
愉氣を通して、
「すべて」伝わってしまうからです。
４，遠くの方へのもっと本格的な整体を身に付けたいあなたへ
遠くの方に整体を頼まれたときに、
私たちが行なっている整体は、
その方のエネルギー体を取り出して、
そのエネルギーを調整する、
というものです。
両手を向かい合わせにして
幅は、自分の胴の幅くらいでしょうか。
そのくらいの大きさで、
その方のエネルギーを呼び出すと、
両手の中に、何か、まるい、
質感のある感じが出てくるのです。
それがとてもクリアな感じであれば
それで終わりにしますが、
もし、何か滞っているようなところがあれば調整します。
目の前に相手がいなくてもできますし、
私たちはそういうやり方をしていますが、
例えば、オンラインでつないで、
顔を見ながらこれを行うことも可能でしょう。
整体前後に動きの確認をしてもらえば、
お体の動きの変化も確認してもらえて、
お互いに納得感が増す可能性がありますね。
このやりかた、
すごく興味を持たれる人と、
怪しい、と思う人と、極端に分かれるのですが、
やってみると、
そう怪しいものでもないことが分かってもらえるかなと思いますし
なにより、遠くの方にもできることがあるメリットは、
何にも代えがたいところがあります。
もしこのやり方身に付けたいという方がいらっしゃいましたら、
私たちの会では、一切のお勉強なしに、習得いただくことが出来ます。
その秘密は、講座サイトでご確認ください。
一切勉強なしに、
遠くの方への整体が身に付けられる【遠隔整体講座】は、
『整体法習得コース』の学びの一環として行っています。
ご興味のある方は、ぜひご参加ご検討下さいね。
