人間関係におけるトラブルの多くは

「心の境界線」を超えてしまったり

逆に踏み込まれてしまったりすることで

発生します。

 

 

この「心の境界線」というものについて

詳しく書いていきます。

 

 

人との関わりの中で

「心の距離感」というものがあります。

 

 

親とかパートナーや子どもとか

いわゆる家族というものは

心の距離感が近いことが多いです。

 

 

仲のいい友達と

職場の関わりがほとんどない人なら

挨拶の仕方から違います。

 

それは心の距離感が違うからですね。

 

 

家族のズボンのチャックが開いていたら

すぐ指摘できますが

 

職場の上司のズボンの

チャックが開いていたら

指摘しづらいです。

 

 

このように、人間関係には

目に見えない「心の距離感」

というものが存在します。

 

初対面なのに家族と同じように接すると

「馴れ馴れしいな」

と不愉快に思われても

おかしくありません。

 

「心の距離感」というものは

近い人と遠い人で明らかに対応に違いがあり

線引きされているのが健全な状態です。

 

ですので、「心の境界線」は

ひとつは「心の距離感」という

要素があると言えます。

 

 

そして、人間関係のお悩みのほとんどは

近い距離感の相手との関係です。

 

 

よくある例としては

結婚したけど

夫(妻)が実家の親を頼ってばかり!

言いなりになり、ふたりで家庭のことを

決められず、必ず義両親が介入してくる。

なんてのも配偶者が

「心の境界線」をうまく引けていなくて

起きるトラブルです。

 

 

よく私は元夫1に

「(元義母に)なんかどうでもいいこと言われたら

うるせぇクソBBA!って怒鳴ると開運するよ。」

と言っていますが、これは

自分の母親と自分の間にしっかり境界線を引き、

同時にそのことを母親に強く宣言しなさい

という意味です。

 

 

元義母は自分の子どもを

「自分の所有物」としているため

「自分の子どもに命令し、

自分の意のままに動かすのが当たり前」

と思っていますし、そう本人が話します。

 

2023年7月のこちらのブログ

「元夫1と元義母が言い合いをした」

と書きましたが、このときもやはり元義母は

「親が子どもに命令するのは当然だ!」

と言っていたそうです。

 

 

つまり、元夫1と元義母の間には

適切な境界線は引かれていません。

 

なぜなら、元夫1を育てた元義母が

近い距離感の人との境界線が

引けてないからです。

 

この心の境界線が適切でない場合、

人間関係は「支配と服従」になります。

 

 

 

私の世界に来た人は、

「武器を捨てて丸腰になった気分」

というようなことを言います。

 

 

これを解説するならば

 

今まで心の境界線が引けず

自分の心に踏み込まれる前に

相手に踏み込んできた。

その後「自分が相手に踏み込んでいるだけ」

と知ったので踏み込むのをやめたが、

踏み込まないというのは

「丸腰で戦場にいるのと一緒だ」

と感じた。(けど、それは違った)

 

 

相手にマウントをとったり

妬んだり、人のせいにしたり

相手の機嫌をうかがったり

頼まれてもいないのに

先周りして相手の要望を叶えたり

何か自分の尊厳を踏みにじられるような

酷いことを言われても我慢しているのは

全て「適切な心の境界線を引けていない」

と言えるでしょう。

 

 

相手の心の領域に

土足で踏み入っているとき

その人は相手の立場になって

考えることができません。

そして、自分を客観視することができません。

 

自他を区別するための心の境界線がないからです。

 

どんな距離感の相手でも

境界線がない人もいますし

距離感が近い相手にだけ

境界線がない人もいます。

 

 

人の気持ちがわからない

自分を客観視できない

人間関係がうまくいかない

人がこわい

 

このような気持ちを持つ人は

「心の境界線」の問題があるかもしれません。

 

 

お互いに尊重しあえる人間関係には

この「心の境界線」が不可欠です。

 

 

相手の機嫌は相手の責任です。

自分の機嫌は自分の責任です。

 

 

自分の心の境界線を大切にすると

相手の心の境界線も大切にできます。