こんばんは。

JARTA代表の中野です。


今回のテーマは、
「なぜトレーナーがスポーツ現場で無償ボランティアを続けてしまうのか」です。

トレーナーとしてスポーツ現場に出たことのある方でしたら、ほとんどの方が経験されているのではないでしょうか。

私もずっとそんな活動を続けてきました。

甲子園メディカルサポート、某高校野球有名校のトレーナー、関西独立リーグのトレーナーなど、ほとんど無償ボランティアとしての活動です。

この他にも、小中学校や高校、大学の部活動、アマチュアスポーツ選手へのサポートなども含めたら数えきれません。





その間、当然ですが、自分の休日や勤務後の夜間帯を使い、体力を使い、移動やその他経費は全て自己負担です。





もちろん、それぞれの現場でやりがいや喜びは大いにありました。





でも、心の中には、ずっと「これでいいのだろうか」という想いがありました。





我々は専門家です。プロフェッショナルです。
それなのに、無償で「トレーナーさせてもらってる」状況でよいのでしょうか。





私の場合は、ボランティア活動を続けることでそれなりに知名度のあるチームにも関わることができるようになっていたため、このまま続けたらいつかチャンスが来る!という想いもありました。





いつか認められて給料をもらえる契約を持ちかけてもらえるのではという想いも当然ありました。
しかし、そんなものはめったなことでは訪れません。





だって給料を払わなくても、トレーナーは自ら希望して来てくれているのですから。。





また、有名チームでは、他にも希望者が溢れているため、下手に交渉するともう行けなくなってしまう可能性だってあります(実際に交渉できる方はほとんどいないと思いますが)。

では、ボランティアトレーナーはどうすれば良いのでしょうか。





私は、「ボランティアは辞めることを前提に活動すべき」だと考えます。





初めから辞める時期を明確に伝えておくこと(最低1シーズン)で、あなたがトレーナー活動をしている間、相手は観察し、考えます。





あなたがチームに必要なトレーナーかどうかを。





その間、選手やコーチ、監督からの信頼をひたすら積み重ねればいいのです。そして選手や現場の監督、コーチから信頼を勝ち取ればいいのです。





辞める時期が訪れ、それでも有償契約に切り替えてもらえない現場だったら、縁がなかったとそのまま辞めて下さい。(現場の方々との関係は良好に続けることは重要です)




スポーツトレーナーとして報酬をもらえるようになることを望んでいる方にとって、その現場はもはや不要です。





実績としては残せますので、その実績を元に、新たなフィールドに進んで下さい。

私はそんな風にして活動の幅を広げてきました。
とてもしんどい道のりです。





基本的には近道はありませんが、知識や技術を十分に身につけておくことは唯一の近道、チャンスを引き寄せる方法かも知れません。
個人的には構造運動学の知識は、他のトレーナー職種が理解できていないことが多いのでオススメです。(というか必須です)





結局、表題「無償ボランティアをやめられない理由」は、基本的には「自分が報酬を得るに価する価値をチームや選手に提供できると言い切れないこと」、ここにあると思います。
(ずっとボランティアをしたい方は別次元です。そしてボランティアの精神は素晴らしいということは大前提です)



■ チャンスを得たいからボランティアをしている。
■ ボランティア経験を積んでいつかスポーツ現場で活躍したいと思っている。
■ プロなのに無償が当たり前の空気には疑問を感じているが、報酬をもらえるような技術がないと自覚している。
■ ボランティアなのに選手から受け入れてもらえない。→昔の私です笑



以上のような方は、他のトレーナーを圧倒するのに必須な知識・技術を学んで頂くことをお勧め致します。






最後までお読み頂き、ありがとうございました。






JARTA代表
中野 崇