昨日は東京に勉強に行っていたのですが、
雨と低気温と飛行機内の乾燥ですっかり喉がやられてます。。





さて、今回は股関節についてです。
股関節の重要性は、今更だとは思いますが、
特に若いセラピストのみなさんが思っておられるよりも
更に、
もっと重要と考えています。



非常に全身への影響力が大きい関節なので、
治療時にはかならずアプローチします。




上肢や頸部など、一見関係の薄そうな症状に対しても、
必ずチェックを入れて、調整します
(ほとんどの場合問題があるので)。



しっかり調整できれば、
絶対に大きな効果がみられるはずです。




私が股関節を重視する理由は3つあります。




理由1.
股関節は、人体の関節の中で最大の関節です。
最大ということは、
そこに最も強大な力が常にかかっている関節だということです。



人体は、重力を受けつつ、自分の筋力から発揮された力によって運動するという特性を持った運動体です。
その運動体において最大の力がかかる関節ということは、必然的に力学的に非常に重要な関節だということになります。




■股関節は人体の中で最大の関節であり、さらに非常に大き   な力が加わる関節である。

 





理由2.

非常に大きな力がかかる物体は、本来は単純な構造をしていなければ不具合が起こりやすくなります。



しかし、股関節は完全な3次元方向の運動が可能な関節です。
3次元方向の運動が可能な関節には、他にも肩関節がありますが、靭帯という関節をベルト状に取り巻く構造があるという点、
完全な靭帯を伴ったという意味では、股関節は唯一の関節です。





■非常に大きな力が加わるにも関わらず、多彩な方向に可動 性を持つ関節(球関節)である。








理由3.
股関節は、人体の中で最もわかりにくい関節であるということです。
本人にとっても最も意識化も操作も難しい関節と言われています。



試しに、あぐらをかいた状態で大腿骨の骨頭がどの方向を向いているのか、ぱっと認識できるでしょうか。






■非常に動きが認識しにくい関節であるが故に、間違った動 きをしていても認識されにくい。操作も難しい。






股関節

http://medical.itp.ne.jp/sickness/dic/encyclopedia/35-hone/0797-58.htmlより転載






以上をまとめると、
つまり、力学的にも運動学的にも非常に重要であるにも関わらず、
最難関の装置ということが言えます。






ここに挙げた他にも、
骨盤→脊柱への影響や、下肢への影響など、
非常にたくさんあり、
セラピストの数だけ重視する理由もあると思います。






いろいろ書きましたが、重要なのは、


”なぜ、その部位を重視するのか”

”その部位を調整することで、
        何を実現しようとしているのか”





 
だと思います。
















お読みいただき、ありがとうございました。