変形性股関節痛の原因

 

<病院での診断>

明らかな原因がなく、50~60代に発症するのを「一時性関節症」という。痛みが股関節周囲にみられ、歩行困難となる。また、下肢は見かけ上短縮する。

 

<病院での治療>

肥満の解消など、股関節にかかる負担を軽減するよう奨励される。ひどい場合には手術となる。

 

<形態矯正の視点から>

主たる原因は、股関節界隈に起こる痛みであるが、これらの原因もやはり腰椎・仙腸関節のズレである。そのため、矯正して正しい位置に戻れば痛みも解消する。しかし、長い年月が経過したものについては、股関節の変形が起きているので歩きにくさは残る。

 

そのような患者は状態を左右に大きく振って歩く傾向も多いが、根気よく腰椎・仙 腸関節を矯正していれば、状態の触れ幅も徐々に小さくなって歩きや すくなっていく。

 

また、胸椎12番のズレが原因となることもある。

 

※ 左右の脚長さが原因であるとして、靴の中敷にインソールを入れることで脚の長さを調整することが、広く一般におこなわれるようになっている。しかし、左右の脚の長さを正確に測ることは難しいので、脚長さ自体が疑わしいケースも多い。

 

また、実際には左右の股関節の位置が違っているのに対して、インソ―ルで調整してしまうと、自然治癒の可能性すら奪ってしまうことになる。

 

膝関節痛の原因

<病院での診断>

老化による膝関節軟骨の変性が原因で痛みが生じ、次第に水が溜まるようになってくる。

 

<病院での治療>

肥満の解消によって膝にかかる負担の軽減の奨励、薬物療法、手術。しかし、手術をしても治療効果は薄く、再発の可能性もあり、もっとひどい場合には人工関節への置換手術となる。

 

<形態矯正の視点から>

ヒザが痛くて正座ができない、階段の上り下りがしづらい、などの症状とともに、ヒザに水が溜まって、病院で水を抜いてもらったという方の話は、よく耳にします。

 

その多くは、変形性膝関節症と診断されます。これは、老化のため、膝関節の半月版がすり減っているとか、骨に棘ができているのが原因だ、などと説明されるようです。

 

常にヒザが痛くて歩きにくいと、歩行量が減ります。すると、膝関節を支える筋力が低下してきます。 膝関節には、歩くだけで体重の3~4倍の力が加わると言われています。そのため、筋力が少しでも低下すれば、筋肉で支えきれない重みを、関節自体で支えることになってしまうのです。

 

その結果、ヒザの軟骨である半月板や骨の表面の膜がこすれます。摩擦が増えれば痛みも増しますし、潤滑剤の役目をしている液体の分泌も増えます。このため、ヒザに水が溜まるようになりますし、水が溜まれば、それがまた神経を圧迫して痛みを出すという悪循環になるのです。

変形性膝関節症と診断された場合、病院での治療法は、湿布や鎮痛剤の処方などの対症療法か、手術しかありません。しかし、結果的には、ほとんどの人が整形外科に通っても治りません。 整形外科の側でも、老化だから完治しないのは仕方ないという結論になるようです。

この症状の方を、私も数多く診ていますが、そのほとんど、多分9割くらいの方の場合、痛みの元は腰椎の4、5番目のズレにあります。痛いのはヒザなのに、腰の骨がズレてるからだなんて、不思議ですよね。しかし、腰椎のズレが神経を圧迫し、それが痛みとして出る先が、たまたまヒザだっただけなのです。神経はつながっているのです。

ヒザの裏側に痛みが出る場合は、腰椎4番が左にズレており、ヒザの表側に痛みが出る場合は、5番が左にズレているのです。

 

元々、痛みの元がヒザではないのですから、ヒザを治療しても治るわけではありません。ですから、このズレた部分を矯正すると、ヒザの痛みも消えてしまいます。

 

これは決して老化ではなく、若い人にも出る症状です。このズレ方に規則性があることから見ても、これが、ねじれ現象のひとつであることがわかります。ヒザ自体をぶつけたり、ひねったりした記憶もないのに、ヒザに痛みが出る場合は、ねじれ現象ではないかと疑ってみてください。

その場合、まずは、ねじれ現象が起きないように生活を見直してみること。また、膝関節に直接体重をかけない水泳などの運動で、筋肉を鍛えるようにしてみてくださいね。